2008年10月28日

八窓庵は復元したが

2008/10/28

「八窓庵は復元したが」         
国指定重要文化財の八窓庵は中島公園のシンボル的存在です。その八窓庵が、保護しているプレハブ小屋と共に潰れてしまいました。2005年の3月のことでした。復元費用、約1億円はプレハブ設置業者の全額負担となりましたが、復元完成までに3年7か月かかりました。

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プレハブ小屋に保護された八窓庵は日本庭園の奥にあり、日本庭園は冬期間閉鎖されています。誰にも見られない状況で、倒壊が進行してしまいました。もし、日本庭園が冬でも開園して、人が通れる状況なら、この倒壊は避けられたかも知れません。

冬の中島公園を散歩する、ほとんどの人はリピーターです。毎日同じようなコースを歩く人が多いのです。小さな変化も見逃しません。当時は空前の積雪で、毎日のように積雪による建物の倒壊がニュースになり、積雪地に住む人は誰もが心配していました。 つまり、誰もが「この建物は大丈夫かな?」と注意を払いながら見ていた状況があったのです。

もし、八窓庵を保護するプレハブ小屋に傾き等の変化があれば、いち早く見つけ関係者に連絡した可能性は充分にあります。積雪など自然界の攻撃から守るためには多くの人目は必要です。いきなりプレハブ倒壊となる場合も、あるかも知れません。しかし、多くの場合は前触れがあります。
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2008年10月06日

八窓庵一般公開中

2008/10/6

「八窓庵一般公開中」         
2005年3月に倒壊した国指定重要文化財「八窓庵」の修復工事が終わりました。一般公開はすでに始まっていますが、10月5日〜13日、午前9時から午後5時です。

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日本庭園入口の立て看板、公園ライトアップは終了です。

八窓庵は約400年前に小堀遠州が滋賀県に建築したといわれる茶室です。大正時代に札幌の実業家が買い取り、1971年に札幌市に寄贈され、中島公園内の日本庭園に移築されました。

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2005年3月、八窓庵を積雪から守るためのプレハブが雪の重みで崩れ、中の八窓庵も倒壊しました。復元には3年7か月かかりました。折れた柱は残った部分をつないで復元するなど、修復には大変な手間がかかりました。費用は約8,150万円掛かりました。一般公開終了後の14日からはプレハブ設置工事のため閉鎖されます。積雪など環境の厳しい冬期間はこのプレハブにより保護されます。

すでに終了していますが、次のような関連記念行事がありました。
復旧工事パネル展(豊平館)10月1日〜7日 工事の様子をパネルで紹介。
日本庭園野点席10月5日(日)11時、13時、14時、15時。各20人。

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タグ:日本庭園
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2008年05月17日

幌平橋駅は何もない駅です

2008/5/17

「何もない駅です」  
長いこと「中島パフェ」という中島公園に関する情報系ホームページを運営していますが、約半年前にこのブログを開設しました。「中島パフェ」にゴチャゴチャいろいろなことを書きすぎたと思ったので、そのゴチャゴチャの部分を、このブログに自由に書くことにしたのです。

お陰さまで、「中島パフェ」の方はかなりスッキリ、スリムになって来たと思っています。その陰で、このブログは半年を待たずに混沌としてきました。5月16日の中島公園の様子です。緑が深まり初夏の感じになってきました。札幌コンサートホール・キタラの前を流れる小川です。
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こちらは地下鉄幌平橋駅前の広場です。この地下鉄駅は札幌の地下鉄で唯一、周りにラーメン屋もコンビにも、何の店もない駅です。駅のキヨスクも撤去したので、何もない駅になってしまいました。中島公園専用駅といってもよい駅です。私のお気に入りの駅です。
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2008年04月28日

八窓庵復元工事見学会のお知らせ

2008/4/28

「八窓庵復元工事見学会のお知らせ」         
「江戸初期に造られた茶室、八窓庵の復元予定は秋になるようです。 倒壊してから3年半後です」
「大事に保存されていたのになぜ倒壊ですか?」
「2005年3月に雪の重みで倒壊しました」
「400年も前に滋賀県で建てられた茶室ですから、北海道の雪に耐えられるはずがないじゃないですか」
「国指定の重要文化財ですから、保護のためプレハブ小屋で覆っていたのですが、その小屋が雪の重みで潰れたのですから、どうにもなりません」
「殻が潰れて卵が死んだようなものですね」
「復元費用は1億円とも言われています」

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ところで、この「八窓庵」の復旧工事現場の見学会が5月24・25日にあります。
両日とも午前11時、午後1時30分、午後3時の3回行う。締め切りは4月30日。往復ハガキに住所、氏名、年齢、電話番号と、見学希望日時を添えて申し込む。あて先は〒060・8611 札幌市観光文化局文化部文化財課へ。問い合わせ先は市コールセンター(電)222・4894へ
タグ:日本庭園
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2008年01月14日

八窓庵を守るには

2008/1/14

「八窓庵を守るには」         
前にも触れたが、早ければ今年の秋「八窓庵」は復元される予定だ。八窓庵を倒壊から守るには、どうしたらよいか整理して再考してみたい。

札幌では極めて珍しい江戸初期の建物
2005年3月21日、中島公園内にある国指定重要文化財の茶室「八窓庵」がほぼ全壊した。札幌では極めて珍しい江戸初期の建物である。

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1933年、滋賀県(江州)から札幌市内へ、更に中島公園日本庭園内に移築(1971年)された。

日本庭園の奥にあり、外からは見えにくい
八窓庵は日本庭園の奥にあり、冬になると日本庭園は閉鎖され立入禁止になる。八窓庵はプレハブで囲まれ、厳しい冬の気象から保護されている。

一般の人は閉鎖された日本庭園のプレハブの中にある八窓庵については、全くわからない状態にある。

見回りをしていれば、雪下ろしが必要か分るはず
4月1日北海道新聞に「・・・状況がどんなのかは見回りをしていれば、雪下ろしが必要かどうか分ったでしょうに。何とも無責任な話です」と公園管理を非難すると思われる投書があった。

日本庭園の冬期閉鎖を止めればいい
考えてみれば、もっと良い方法がある。日本庭園の冬期閉鎖を止めればいい。八窓庵だけ立入禁止にすれば充分だ。

八窓庵はプレハブの中で保護し、プレハブの監視は園内を散歩する人がやれば良いと思う。

閉鎖を止めて自由に入れるようにすれば、人々の目が監視の役目を果たすことになるだろう。

中島公園を寒い冬でも散歩する人は、普通の通行人とは違い、公園の様子を注意深く観察している。中に重要文化財が入っていることを知っているのだから、積雪の重みによるプレハブの変化を見逃すはずはない。

早期発見、早期対応、人の目に触れることが大切
日本庭園内に人を入れれば、悪戯される心配もあるとは思うが、悪戯したい人は閉鎖中でも、雪まみれになるのが嫌でなければ簡単に入いることができる。

又、開放していても雪まみれになるのが嫌な普通の人は、除雪された園路以外を歩くことは滅多にない。

冬期間も日本庭園を開放することにより、多くの人の目に触れるようにすれば、閉鎖して人の目をさえぎった場合と比べ、安全性は向上すると思う。

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2008年01月10日

八窓庵倒壊から3年

2008/1/10

「八窓庵倒壊から3年」         
中島公園内日本庭園にある国指定重要文化財「八窓庵」が倒壊してもうじき3年になる。北海道では極めて珍しい400年の歴史をもつ茶室である。

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冬の雪害から守るため冬期間はプレハブ小屋で囲っていたが、プレハブ小屋そのものが雪の重みで倒壊してしまったのだから、どうしようもない。

現在復元工事中で早ければ今年の秋には復元される見込みである。

原因はプレハブの建築構造に問題があり、雪の重みに耐えられなかったことだが、もう一つの原因は、冬の八窓庵の存在がほとんど知られていないことと思う。

札幌に40年近く住んでいるが、冬の八窓庵が、閉鎖された日本庭園奥にあり、プレハブ小屋に囲まれていることを知ったのは、5年前のことである。ホームページ作成のため中島公園内を歩き回るようになって、初めて知ったことだ。

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今回は雪による倒壊事故だったが、世の中何があるか分からない。大切な文化財を庭園ごと閉鎖して、ひと気のない所に、しまって置くのはいかがなものか。 

大きなビルの中なら、話は分かる。しかし、ここは庭園だ。門を閉めても侵入者を防ぐことはできない。吹雪も積雪も地震も防げない。八窓庵を守るためには多くの人による監視が必要と思う。

日本庭園は冬も開放し、庭木を傷めない程度の除雪をして、人が通れるようにすれば、管理者の監視も行き届くし、散策する人がいち早く異常を見つけ、通報することもできる。

倒壊事故があったときは日本庭園は閉鎖されて無人となり、その中にある八窓庵は無人のプレハブ小屋の中にあった。周りには人っ子一人いない状態だったのだ。 

巡回管理も行われていなかったので、冬期間中まったく孤立していたのである。

倒壊の様子は百メートル以上離れている豊平館の窓から、たまたま見て居た人により発見された。

中島公園には冬でも毎日散歩する人が大勢いる。 外からプレハブ小屋を見れば、早期に異常を発見できる。 そうすれば今回のような倒壊事故は起こらなかったのではないだろうか。
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2007年07月26日

意見広告「彫刻を大切にしよう」

「中島パフェ」提供で意見広告

意見広告:「中島パフェ」の願いをCMとして放送

FMラジオカロスで木曜20時台に毎週放送

中島公園の野外彫刻を綺麗にしよう。 

札幌祭り最後の夜、山内壮夫の名作「母と子の像」が無残にも押し倒された。 

更に、母と子の4つの目を真っ黒にされた。 

こんな悪戯は絶対にやめよう。 

野外彫刻を大切にしよう。 

中島公園を綺麗にしよう!

新聞記事と経緯、意見広告を流すまで

6月30日北海道新聞に「母と子の像無惨 いたずら悪質 目に花火の焦げ跡」との見出しの記事があった。ついに新聞でも取り上げたかと思った。 

遡ること約2週間前、中島公園ウオッチャーのMさんより事件を知らせるメールが届いた。現場に行って見ると、山内壮夫作の「母と子の像」が無惨な姿で転がっていた。 

早速、写真を撮り、「中島パフェ、速報掲示板」に「祭りの夜の悪戯か?」という題名で書き込んだ。 6月17日のことである。  

新聞記事が出た後で、このような事件を二度と起きないようにするにはどうしたらよいか考えてみた。 事件の背景には私を含め、一般市民の野外彫刻に対する無関心があると思う。

とりあえず自分にできることをしようと言うことで、FMラジオカロス・サッポロに「野外彫刻を大切にしよう。中島公園を綺麗にしよう」という趣旨の意見広告を流すことにした。 

毎週木曜、夜8時からの中島公園を含む地元の番組「山鼻、あしたもいい天気!」の中で流すように手配し、7月5日より放送されることになった。

この意見広告は反響を呼んだ。 先ず、各番組のパーソナリティが、意見広告の後で、事件に関する感想・意見などを話してくれた。 

7月12日の「アートなラジオ」では、この問題を取り上げた特別番組を組んでくれた。 その中で、札幌彫刻美術館友の会、橋本会長からもご意見を頂いた。

新聞等マスコミの記事は一回限りで終わることが多いが、それで問題が解決するわけではない。 しかし、きっかけとしての意味はもつ。 

これを機会に、「野外彫刻を大切にしよう。中島公園を綺麗にしよう」というPRを息のながい活動として続けて行きたいと思う。

資料1 北海道新聞2007年6月30日朝刊抜粋 

中島公園内で、札幌ゆかりの彫刻家が手がけたコンクリート像「母と子の像」がいたずらされているのが29日、見つかった。

母子の目のあたりを花火で焦がしたとみられる。同公園の指定管理者「さっぽろパークマネージメントグループ」は「あまりにもひどい」と憤り、30日にも被害届を出す方針だ。

像は彫刻家山内壮夫(1907−75年)の作品。高さ115センチで、61年ごろ設置された。 「母と子の像」へのいたずらはこれが初めてではない。

札幌まつり最終日の翌17日朝には倒れた状態で見つかり、管理事務所がトラックに搭載したクレーンで元に戻した。

資料2 札幌彫刻美術館友の会 橋本会長の意見

(FMラジオカロス7月12日20時より「山鼻、あしたもいい天気!」アートなラジオで放送)

中島公園にある山内壮夫の2点の彫刻がいたずら花火で汚されたことを知り、早速状況を確かめました。

いずれも45年余りを経たコンクリートの作品で表面の風化が進んでいた上、目がタール状のもので真っ黒になっていました。

それで数人の彫刻家に洗浄や修復方法をお聞きして公園管理事務所にお伝えしました。7月8日に洗浄され、元の姿に戻っていました。

それにつけても、心無いいたずらで貴重な芸術作品が冒涜されたことは許せません。さらに文化財がこのような被害に遭った場合の緊急対策が市に備わっていない点がもっと心配です。

野外彫刻などの耐久文化財の危機管理や補修・保全などに即応できる仕組みが必要なのではないでしょうか!市民と芸術家と行政が一体化して美しい札幌の街作りにはげめるような組織と活動も必要ですね。

タグ:広報活動
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