2014年6月1日 鴨々川と野外彫刻の清掃
好天に恵まれ約300名ものボランティアが参加した。
主として鴨々川清掃だが野外彫刻清掃も行う。札幌彫刻美術館友の会が彫刻を担当する。

清掃前に札幌彫刻美術館友の会が「木下成太郎像」の解説を行う。続いて清掃法の説明。
「木下成太郎像」の清掃。東洋のロダンといわれた朝倉文夫の作だが、かなり傷んでいた。基壇に隙間が出来、そこから雑草が伸びていたが、札幌彫刻美術館友の会主催でボランティアによる彫刻清掃と草刈を実施。その後札幌市がこのブロンズ像の基壇等を補修、整備した。
彫刻の後から見た作業風景。画像で分かるように若い人が主体になって清掃してくれている。とてもありがたいことだ。初めての彫刻清掃は6年前だった。参加者は札幌彫刻美術館友の会員と地元のラジオ「山鼻、あしたもいい天気!」のメンバーだった。彫刻清掃の担い手もいろいろ変わって来たが、最近になって若い人の参加が増えたことが、何よりも喜ばしいことと思う。
地下鉄中島公園駅3番口近くの中島児童会館前で参加受付。当日参加申込も可能。
私が所属している札幌シニアネット(SSN)、そしてSSNご近所の鴨々堂さんの姿も見えた。お仲間が沢山いるような気がして心強い。主催は「鴨々川を清流にする会」だが、野外彫刻清掃の部分は札幌彫刻美術館友の会が受け持っている。
開会式
作業前に参加者全員でラジオ体操。ところで、ここは中島公園の北側、場所的にはすすきのに近い。この辺りには10年間で高層マンションが数棟も建っている。
鴨々川は豊平川の分流で中島公園を通り抜けて、すすきの方面に流れる。一部のボランティアはすすきのを流れる鴨々川の清掃を行う。
「古民家Gallery鴨々堂」さんも薄野地区に向かう。鴨々堂となった古民家は大正末期に薄野の場末であった鴨々川の畔に建てられた。
SSNメンバーは高校生と一緒に野外彫刻清掃に当たる。先ずは札幌彫刻美術館友の会の彫刻解説委員から説明を聴く。ここは四翁表功碑。
話し変わるが、可愛い子カモ10羽がアチコチに出没している。私が見ただけでも、売店近くの〔こぐま橋〕付近、豊平館前の池〔豊平橋〕付近、菖蒲池南側の〔河口橋〕近くに居た。いずれも母カモが10羽の子を連れていたので同一グループと思う。
続いて、札幌コンサートホール・キタラ前の「相響」。彫刻家安田侃の作品でイタリア産の白大理石の彫刻。冬は凍結によるひび割れを防ぐため防水シートを被せている。冬の彫刻がどんな姿をしているかは気になるところなので、ひと言付け加えさせてもらった。
解説委員による「猫とハーモニカ」の解説があった。この彫刻には思い出が沢山ある。清掃もしたけれど、初めてコンクリート彫刻の保全作業を実施したのも「猫とハーモニカ」。そしてハーモニカと称する楽器もパンフルートが正解とのこと。嬉しいことに、彫刻の前でパンフルートの演奏会まであった。彫刻はどうも猫ではなくギリシャ神話の牧神パンではないかとも言われている。山内壮夫の作品。
まさに老若男女のボランティアによる鴨々川清掃。学生・生徒さんも多数参加している。塀の向こうは個人の邸宅だったが解体された。近々マンションの建設工事が始まる予定だ。
川向こうは自由広場、ただ今「札幌まつり」の準備中。6月14日〜16日はここにお化け屋敷などの小屋が建つ。園路には露天が並び、中島公園が最高に賑わう三日間となる。
右に見えるのが行啓通に架かる南14条橋。ここから引き返すことにした。この辺りでは毎朝6時30分からラジオ体操が行われている。
この橋の名は白鶴橋。1887(明治20)年、競馬場が造られたとき鴨々川を渡る形で馬場が設置されたので、ここに橋が架けられた。競馬場は設置してから20年後に廃止された。
菖蒲池より流れ出た水は人形劇場こぐま座裏を通り、中島児童会館の床下を流れ、再び鴨々川に合流し、すすきのに向かう。

一方、9条広場では、札幌彫刻美術館友の会による「森の歌」の清掃が始まっていた。高圧洗浄機による清掃である。本格的な清掃は足場を組んでの高所作業になるが財政的に難しい。
清掃して綺麗になった「森の歌」。高圧洗浄機による清掃の様子を撮りたかったが、鴨々川を歩いている内に終わってしまった。今日ほど自転車があればと思ったことはない。全体の作業を歩いて撮るのは思った以上に難しい。走り回るほどの体力もない。
閉会式。
皆様おつかれさまでした。
参加者証と飲み物、タオル手袋セットを頂きました。有り難うございます。
posted by nakapa at 16:50|
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