2016年9月30日〜10月2日 鴨々堂で「中島公園の今昔」上映
イベントは終わったが『Bockt3号』に関連記事が掲載されている。

古民家gallery 鴨々堂では鴨々川ノスタルジア期間中(9月30日〜10月2日)、約90年前に撮影されたムービー「中島公園の今昔」を終日上映した。連日10時から17時(2日は16時)までかけっぱなしで何時でも観ることができた。

約90年前の映写機、トランク納められたフィルム、そしてカメラ。後ろに本が並べられている。
90年前と言う事実に注目した。9.5mmフィルムだそうだ。私が観たのはせいぜい16mm以降だ。75歳の私が生まれた前の動画フィルムがカメラや映写機と共に残っていたとは驚きだ。

手前が今回発行の『Bocket3号』、20ページから23ページまでが「中島公園アート物語」。とても興味深い記事が写真とともに掲載されている。次のような見出しで3点の記事が載せられていた。「水脈と結ばれた美術史:胡蝶園をめぐる、若い画家たちと札幌の青春時代」「本間紹夫が歩いた鴨々川のほとりで」「曾祖父が残した9.5mmフィルムのまなざし」。

中島公園内らしいが「文化イカ」とは何だろう? いずれにしろ9.5mmフィルムをデジタル化したものが鴨々堂で上映されていた。アナログデータをデジタル化することにより貴重な資料を永久に保存することができる。
古いフィルムが、それを写す映写機が無くなると共に失われて行く。新しい映像なら腐るほどあるが、限りある古い映像は減るばかりだ。今この瞬間にも人知れず多くの歴史的資料が失われて行く。このイベントが埋もれた映像を掘り起こすきっかけになることを願っている。
9.5mmフィルムは極めて貴重だが16mmなら多くの映像が残されている筈だ。50年以上前のものなら静止画でさえ貴重と思う。数が少ないので1枚も無駄にはできないと考えるがいかがだろうか。
多くの貴重な歴史的資料が個人の押入れの奥や、会社の倉庫に何かを感じ「とりあえず残して置いたもの」もあるに違いない。ゴミとして捨てられる前に何とかして残すことはできないだろうか。動画、静止画、音声などはデジタル化すれば限りなく小さくできると思う。
鴨々堂から鴨や鯉が見えた