2015年10月04日

野外彫刻を創る・守る

2015年10月4日シンポジウム「野外彫刻を創る・守る」を道立近代美術館講堂で開催。

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主催は実行委員会だが札幌彫刻美術館友の会が中心になって運営している。私も会員なので早めに行った。早すぎて玄関が閉まっていたので前庭をブラブラしていたらリスに出会った。街中にリスとは意外! なんとなく嬉しくなった。

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シンポジウムには武蔵野美術大学教授や彫刻家等で組織している「屋外彫刻調査保存研究会」、道内の彫刻家等も参加。彫刻の補習・保全問題について話し合った。多くの一般市民も参加して行われた。

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屋外彫刻調査保存研究会会長に続いて、札幌彫刻美術館友の会会長の挨拶。

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大きな会場にゆったりしたシート。会場には約100名が参集した。

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北海道における彫刻の歴史 田中修二氏(大分大学)
「明治期以降、北海道は多くの近代彫刻家たちの生まれ故郷になりました。彼らのなかには、中原悌二郎のように東京だけで彫刻家として活動した者や、本郷新、山内壮夫といった北海道でもしっかりとした彫刻家としての足跡をのこした人たちがいて、決して一まとめにはできません。しかし彼らの制作について語るときには、つねにその故郷の風土との関わりや地域的なアイデンティティ、いわゆる「ローカル・カラー」というべきものを論じないわけにはいかないのかもしれません」

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9条広場に設置されえた山内壮夫の「森の歌」

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ブロンズ彫刻の保存と大気汚染 武蔵野美術大学造形学部教授 黒川弘毅氏
「私たちは、ブロンズ彫刻を良好な状態で保存する方法を長年にわたり模索してきた。洗浄で表面の『乾性沈着物』を除去し、ワックスを塗布し保護膜を作ることで、酸性物質からブロンズ表面を保護する方法を、おもに公立美術館等の屋外作品で実践してきた。この方法は、自治体が管理すブロンズ彫刻の保存に取り組むボランティアの活動においても、日本各地で行われるようになっている」。

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積雪寒冷地・北海道における野外コンクリート彫刻 札幌彫刻美術館友の会 高橋大作氏
「積雪寒冷地の北海道は、コンクリートにとっては日本国内では最も環境条件が厳しい地域である。調査活動、データの集積や分析の結果、判明した課題事項は『管理』と『技術』の問題である。管理の一元化、標準化、市民との協働化を図る。見回りや、簡単な清掃作業などは市民サイドで行い、修復が必要なことが見回りの中で発見されたら、行政サイドの方で迅速な対応、早期発見、早期補修が重要である」。画像は中島公園にある山内壮夫の「笛を吹く少女」。

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大分市における屋外彫刻の保存活動 篠崎未来(屋外彫刻調査保存研究会運営委員)
「早い時期から都市計画とともに屋外彫刻の設置が始まった。この動きには朝倉文夫という彫刻家の存在が大きく関係しており、大分市は戦後の屋外彫刻設置の先鋒、また竹田市は朝倉文夫の故郷であった。主要なものを市民ボランティアの手でメンテナンスし、それ以外については専門講習を受けた地元業者がメンテナンスを請け負っている。

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市民文化運動としての野外彫刻の清掃と補修 札幌彫刻美術館友の会 奥井登代氏
「野外彫刻の鑑賞、学習、調査、解説、広報、地図制作、清掃、補修・保全など、多岐にわたる活動を行っています。調査と利活用:1987年以来収集してきた全道的な野外彫刻の調査資料をデータベース化し、野外彫刻の戸籍作成とインターネットによる資料の公開を図っています。また昨年、札幌市内のコンクリート彫刻の悉皆調査を実施し、深刻な経年劣化に対する補修・保全対策を管理者に要請しているところです。彫刻の清掃は、野外彫刻が多く設置されている中島公園、大通公園、真駒内公園を中心に毎年行っています」。

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「数年前から中島公園の子供たちの祭りに参加し、一緒に園内の彫刻探検、清掃、ガイドなども行っています。また、公園周辺の学校に彫刻の出前講義や課外授業など生徒による彫刻清掃を支援しています。さらに高校生を清掃やガイドの指導役として加え、地域に根ざした活動の輪が広がるよう努めています」。

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毎年7月初旬に中島児童会館と人形劇場こぐま座共催で、「かもくま祭」が行われる。札幌彫刻美術館友の会は、親子や子供たちを対象に「彫刻たんけん隊」を担当。クイズを楽しんだり、彫刻の勉強をしたり、簡単な清掃をしたりする。

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札幌市における野外彫刻の管理。市職員による説明があった。

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左下に北海道立近代美術館と書いてある。木にリスが止まっているが好く見えない。

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見易いようにリスの部分を拡大。ここは街中、近代美術館にリスが居るとは意外だった。

この「事件」をエッセーに書きました。よろしければクリック → 近代美術館にリス
posted by nakapa at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント
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