2015年10月11日

2015中島公園見どころ探訪ツアー

中島公園見どころ探訪ツアーが行われた。2015年10月11日(日)13時から15時までのことである。キャッチコピーは「まだまだ知らない 魅力がいっぱい」の中島公園。収穫いっぱいの価値ある2時間だった。

ガイドをしてくれるのは〈有)緑花計画代表/笠康三郎氏。このような専門家によるガイドは滅多にない。中島公園に限れば年に1回の「探訪ツアー」だけしかない。この貴重な2時間に、また雨が降った。1年は8,760時間あるのに何故この2時間に降るのだろう? もっとも降ったり止んだりだから、説明も聞けたし写真も撮れたので差支えはなかったが。

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ツアーは山内壮夫の彫刻「森の歌」から始まった。この像は1958年開催の北海道大博覧会終了後、博覧会を記念して跡地に建てたもの。当時は噴水の中に建つ白亜の彫刻だった。ガイドさんが見せているのは当時の写真。下に似た感じの写真を掲載する。

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1959年から1995年くらいまでは、こんな景観だった。札幌市公文書館所蔵
コンクリート製だったがブロンズに再鋳造して永久保存を図ったのが一つ上の画像。

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開道50年記念博覧会が開かれた1918年に建てられた「四翁表功之碑」。開拓初期に活躍した4人は個性豊かな人。水原(すいばら)寅蔵、大岡助右衛門(すけえもん)、石川正叟(しょうぞう)、対馬嘉三郎(かさぶろう)。

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南門(仮称)より日本庭園に入る探訪ツアー御一行。

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初秋を感じさせる日本庭園、小旗には「中島公園 見どころ 探訪ツアー」と書いてある。

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八窓庵は国指定重要文化財。右下は参加者に配られた探訪ツアー説明資料。下に拡大表示。

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左より「中島公園マップ&ガイド」、ライラックの花が綺麗なクリアファイル、中島公園日本庭園(八窓庵含む)石燈籠と中島公園「日本庭園」平面図、「中島公園三十三選」。日本庭園の石燈籠一覧が特に素晴らしい。以前から調べようと思っていたのが一覧となって与えられたので、驚きながらも感謝感激。探訪ツアーではいつも貴重な資料を頂いている。

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この松は古い。1940年に建てられた「不老の松の碑」には70年前に入植した者によって植栽されたと書いてある。とすると今から145年前に植えられた木と考えられる。

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1941年に建てられた「木下成太郎像」は、当時東洋のロダンと言われた朝倉文夫の作品。多くの作品が戦時中の金属供出で潰されて兵器にされた中で生き残った貴重な存在。この数年その価値を見直す動きが強まっている。豊平館、八窓庵に次いで中島公園第三のお宝になる気配濃厚。建てられた時のまま木下像、台座、基壇が揃って残っているのが強み。
タグ:広報活動
posted by nakapa at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント
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