中島公園にオシドリ親子が現れた。私の記憶では12年ぶりの快挙。しかもマガモ親子も発見。話によると7羽の子を連れた親子が5月下旬に現れたそうだが私は見ていない。今年初めての親子鴨との出会いは、オシドリ母とマガモ母の戦いまで見せてくれた。図らずも極めて派手な登場劇となった。

画像の左と右の二人がカメラを構えている。視線は同じ方向のようだ。これは何かあると思った。豊平館前の池。

オシドリの親子だ。中島公園で見たのは12年ぶりだ。マガモの親子なら毎年来ている。

こちらは2羽を連れたマガモの母。比べれて見ればオシドリとは明らかに違う。あちらのオシドリとの距離が近すぎる。何か起こりそうな気がする。親子鴨はかなり排他的で他のグループとは距離をとるのが普通だ。

マガモの母と2羽の子。

こちらはオシドリの母と11羽の子。両者ともニセアカシアから散った花の方に寄って来た。やばい!

オシドリママがマガモママに向かって突進。「私の子供に近づくな!」とか言っているかも知れない?

追い続けるオシドリ、逃げるマガモ。池中の石の上にはノンビリと休むマガモの雄。

オシドリは自分の領域と思っている水域を出るまでは攻撃を止めない。実はマガモも同様な行動をとる。見ている限りは単に強い方が弱い方を追い出しているようだ。このケースではマガモが負けている。

このバトルの見物人は私だけではない。こちらの岸にもいっぱい居る。

親が負けていると子供も悲しそうだ。うつむき加減のマガモの子供たち。

負けたマガモママは未練がましく付近をうろついている。オシドリは警戒を怠らない。

オシドリママにとっては近づくものは全部敵、徹底的に追い払う。鳴きながら逃げるマガモ。泣いているのかな?

戦い終わって子等のそばに帰ってきたオシドリママ。着水する姿が勇壮な感じ。知らんぷりの子等が気にかかる。ある言葉が浮んで来た「親の心子知らず」。私は充分感動したがオシドリの世界は違うのかな。

追われたとはいえ2羽の子等をしっかりと守ったマガモママ。信頼してついて行く子等の姿が清々しい。

勘弁できないのがマガモの雄。マガモママが追われているのに、知らんぷりして寝ていた。

戦い終わって生き延びたマガモ親子は、その後は平和にノンビリと過ごすことができた。好かった好かった。

一方、オシドリママは11羽を連れて新たな旅に出る。

オシドリ親子を見送る人々。頑張れオシドリママ、カラスに負けるな! 子等の幸運を祈る。
オシドリの親子は12年前に1回だけ現れたが、その日のうちに何処かに行ってしまった。マガモの場合は成鳥になるまで中島公園に留まることが多い。なお、説明文は私の想像も含んでいる。例えば鴨の気持ちなど何もわからない。
posted by nakapa at 20:40|
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動物
管理人さんの絶妙な解説が更にこの写真の物語を豊かにしてくださいましたね。
その場に居合わせること、写真を撮ること、そして解説、管理人さんのやさしさがにじみ出て、最後まで楽しませていただきました。
12年に一度の出会いなのですね、11羽の子供たちを守る母の必死な強さ、負け組のマガモママはもしかして、今回は譲るわよ!
って言う心境かも…。
今年は親子鴨はまだでしょうか? と聞くと一人の方は5月下旬に現れたと教えてくれました。
もう一人の方は、今、豊平館の前の池に居たよと教えてくれました。
行ってみるとオシドリ親子でした。これは珍しいと思い撮り続けた次第です。
楽しませてくれる水と緑と動物たちは有難いです。元気をもらっています。
といっても、円山から中島公園に移動したという確証はありませんが・・・。
でも、無事でそちらに行ったと思いたいです。
この春はオスが5羽にメスが1羽というオスにとっては悲惨な状態で戻ってきて、ひと波乱ある気配でしたが、無事カップルが一組誕生したのですが、オシドリ母子が姿を見せないまま、5月末に残ったオスたちも飛び去ってしまいました。
私もビックリです。中島公園にオシドリ親子は滅多に現れません。
以前見たのは12年前ですが、その日のうちに何処かに去って行きました。
今回は6日に見て、7日もほぼ同じ場所に居ました。
昨日は用事があって見にいけませんでしたが、今日はこれから行ってみたいと思います。
もし、今も滞在しているのなら、とても珍しいことなのでこのブログに掲載します。