2012年07月26日

201X年X月X日 メロウ長寿大学(仮称)で講義

201X年X月X日 メロウ長寿大学(仮称)で講義

テーマ:「中島公園散策とボランティア活動」 14時〜16時 市公民館 受講者70名
ノートパソコンの画面をプロジェクターで映す方法で講義。
彫刻を巡る中島公園散策。「札幌彫刻美術館友の会」主催の彫刻清掃、彫刻劣化防止作業、その他中島公園全般についての活動を中心に紹介。未熟な講義を暑い中、居眠りもしないで静かに聴いて頂き感謝の言葉もない。私にとって学ぶことが多い出来事だった。

「こんな人に頼むんじゃなかった」と後から言われない為の告白
関係者から中島公園についての講義依頼があったので、いつもの様に有難く応じてしまった。中島公園のことを話したり書いたりする依頼を断ったことがないのだ。

出来るか出来ないか一切考えないで受けてしまう。それから出来る限りの準備をして一生懸命書いたり話したりする。全力で取り組むので失敗しても後悔することもない。もう一度チャンスが与えられたら、こうしようとか前向きな反省もするが役に立ったこともない。

公民館に入ると、目の前には各種講座の教室使用スケジュールが書いてあった。私が担当する講座名も書いてあるではないか。凄く嬉しい。研修室の定員は80名と聞いている。大きな教室だ。

しばらくすると初対面の担当者が来られたので挨拶と簡単な打ち合わせをした。
「受講者は75名です」
「それでは平均年齢も75歳でしょうか」
冗談のつもりで言ったら当たってしまった。

「節電で冷房停止です。熱中症になるといけないので、気分が悪くなった方の退席は自由にしています」。これは有り難い配慮だ。退席する人がいても話がつまらないからと思わなくてもいいのだ。

この日のために1ヶ月かけて作った資料は万全だ。プロジェクターで画像を映し、説明文を読めば講義になってしまう仕掛けだ。準備万端整っている。しかしながら、アクシデントは思わぬ形でやって来た。話している内に口の中が乾燥してパサパサになってしまったのだ。次第に声を出すのが辛くなって来た。一体これはどうしたことか?

あることを思い出した。朝方喉が痛かったので風邪薬を飲んだのがいけなかった。大したことないのに、万全の準備のつもりでしたことが裏目に出てしまった。こうなったら仕方が無い。まな板の鯉になって成り行き任せだ。結局、1時間の内に3回ばかり水を飲んでしのいだ。

そして、待ちに待った10分間休憩に入ることができた。さっそく、持参した龍角散を一さじ口に含んでホッと一息。様子を見ていた担当者が「ホームページを使って説明されては如何ですか」とアドバイスしてくれた。

考えてみれば、この日のために作った資料には「遊び」というものがない。効率的にドンドン進むように出来ていて休むところがないのだ。こんなことなら「ここで冗談」「ここでダンマリ」「ここで教室を見渡し反応を探る」とか書いておけば好かった。不慣れな私はシナリオに休みがないと休めない。

しかし、ホームページなら、目的の画像を表示する時はクリックするし、必要に応じて更にクリックする場合もある。非効率だが間が取れるのだ。やってみると、話をしない時間が多くなり楽になった。

私は初めてでも、サポートする担当者は経験豊かなベテランだ。慣れない私の気分をほぐし、講義についても的確なアドバイスをしてくれる。たいしたものだと感心したが、私のなが〜い人生は一体なんだったのだろう? 準備だけじゃあダメだ。何事も経験と今回ほど思い知らされたことはない。
タグ:広報活動
posted by nakapa at 09:08| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/123436401

この記事へのトラックバック