2014年5月25日 丘珠空港ビルで中島公園歴史講座
11時30分からの産直市、12時30分からのロピーコンサート。その後場所を2階多目的コーナーに変えて地域歴史講座で中島公園について語る。主な内容は以下のとおり。
冬季オリンピック
中島公園が第5回冬季オリンピック札幌大会でスケート競技場として世界のひのき舞台になる筈だった。オリンピック準備は着々と進められたが1938年7月18日に日本政府は中止を決定した。日本と中国との戦争が激化した為の辞退である。詳細 → オリンピック決定に欣喜雀躍
1880年(明治13年)11月 完成、北1条西1丁目に建てられた。昭和33(1958)年に中島公園内に移築された。画像は建設当時のもの。「絵葉書を転写したもの。池が整備されているので完成時ではない」そうだが、初期の豊平館に違いはない。 札幌市公文書館所蔵
国指定重要文化財八窓庵
日本庭園内にある八窓庵。八窓庵は安土桃山時代・江戸時代初期の大名小堀遠州の作といわれている。近江国(滋賀県)にあったが、その後に移設を繰り返し、1919(大正8)年、実業家の持田謹也氏が買い取り、札幌の自宅(北4西12)へ持ち帰えった。その後、所有者は実業家の長沢元清氏に変わり、1951(昭和26)札幌市に寄付、現在地に移された。
鴨々川
札幌でどこか一番好きかと問われれば迷わず鴨々川と答える。絶対に残さなければならない自然と思う。数ある豊平川分流の中で唯一残された鴨々川。札幌で最も大切な歴史的資産と考える。
会場は札幌丘珠空港ビル2階多目的コーナー。
中島公園の歴史そして、中島公園三十三選について話したが、量が多すぎた。大胆に内容を絞り、分かりやすく話すことが大切と痛感した。経験は最上の先生。コツのようなものを掴んだような気がする。静かに聴いてくださった皆様と、この様な場を与えたくれた主催者に感謝。