日曜日の朝、春を見つけに中島公園に行って来た。

除雪をしてなくても歩ける道がある。人が歩いた跡が道になっている。そこだけが固く踏み締められている。肩幅以内の細い線だ。ここからはみ出して歩けばズポッともぐり画像のような穴を作ってしまう。前から人が歩いて来ても迂闊に道は譲れない。ダンスのように抱き合ってクルリと回れば解決だが、友達以上の関係がないと無理。公園散歩なら長靴を履いて行った方がいいと思う。

「香りの広場」には山内壮夫の作品が4体ある、「母と子の像」「笛を吹く少女」「鶴の舞」「猫とハーモニカ」である。冬は雪の中に全部あるいは一部がうまっている。雪が減るに従い徐々に全体の姿を現わしてくる。先ず「鶴の舞」の全体が見えてきた。4体全部が姿を現したとき「香りの広場」がよみがえり、春の到来を感じる。
青い空、白い藤棚、黒い地面。なんとなく春の予感がする。中島公園の春が遅いのは自然に近いからだろう。

2月初旬に「ゆきあかりin中島公園」を開催した9条広場に雪のピラミッド型展望台が残っている。だんだん低くなって来るのが春を告げる速度計のように感じる。更に低くなってペッチャンコになれば、待ちに待った春到来!
暖冬で水溜まりが出来て思うように歩けないことが度々あった。ここは地下鉄幌平橋駅に向かう行啓通。ここを水に浸からないで無事に通り抜けるには長靴が必要だった。この歩道から水溜まりが無くなり、とても有難い。普通の防寒靴で歩けるようになったのだ。長靴を履いて地下街やデパートを歩くのは恥ずかしい。若い人はピョンピョンと巧みに水溜まりを避けていけるが年寄は真似ができない。やろうと思えば出来ないことはないが、転んだ場合のダメージが過大だ。ただ骨を折るだけでは済まない。大抵の場合、持病を悪化させる。再起不能になる人も少なくない。水溜まりが無くなり、ここだけは春が一歩先に来たような気がする。