2008年01月25日

札幌地下鉄の欠陥

2008/1/25

「札幌地下鉄の欠陥」         
札幌市が地下鉄を整備したとき、その道の専門家はいなかったのだろうか。今でも不思議に思っている。例えばゴムタイヤ利用の軌道。線路が違う為、JRとの相互乗り入れを不可能にしている。

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私は他の都市がJRと相互乗り入れになっている事実を知らなかった。 14年前、福岡に行ってビックリした。 地下鉄ホームで待っているとJRの客車が入ってきたのである。 

東京などで相互乗り入れしていても、同じ電車と言う感じで余り違和感がない。 ところが福岡では車体の横に大きく「JR」と書いた電車と言うより、客車と言うような感じなのが、堂々と地下鉄路線に乗り入れてくるのだ。 

この光景を見たとき最初は驚いたが、状況を理解した後は、なぜ札幌の地下鉄はこんな大きなメリットを棄ててゴムタイヤにしたのだと、改めてガッカリした。

もし、相互乗り入れ可能な線路だったら、その後の発展も大きく違っていただろう。小樽行き、滝川行き、千歳行き地下鉄などがあって、さぞかし便利なことと思うと残念である。

1月20日の北海道新聞に武蔵女子短大の平岡教授が次のように書いている。
「(前略)札幌の軌道系交通インフラは、JRと地下鉄の相互参入が実現しておらず、効果的なネットワークが構築されていないことが致命的欠陥である。しかし、この欠陥を逆に利用しよう。例えば東西線新さっぽろ駅と南北線真駒内駅を宅配貨物配送の基点とする(後略)」

詳しいことは省略するが「欠陥を逆に利用しよう」という考え方が気に入った。ゴムタイヤ方式の地下鉄は札幌だけではないだろうか。造ってしまったものを嘆いても仕方がない。この欠陥があるが故の利用法があるなら、こんな良いことはない。「宅配貨物配送」の他にもいろいろ検討する必要があると思う。

ゴムタイヤ方式は、それが生み出す粉塵の悪影響も問題になったが、最近は聞かれない。いったいどのように解決したのだろうか?
posted by nakapa at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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