2008年06月17日

札幌祭り-お化け屋敷2

2008/6/17

「札幌祭り-お化け屋敷2」         
札幌祭り-お化け屋敷(仮想現実)
「中島パフェ の中波です。取材にまいりました」
「どうぞこちらへ。 これがお化け発生装置です。 制御装置はあちらです」
「コンピュータでお化けを作ったり動かしたりできるのですね。素晴らしい!」
「バーチャル・リアリティを応用して、システム化しています」
「なんでしょうか?」
「仮想現実という意味です。実在しないけれど。あるように見える。感じることもできるのです。怖いですよ〜」

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 夢から覚めて現実に戻ると辺りは、なんとも騒がしい。 呼び込みのおばちゃんがガラガラ声で叫んでいる。「だれだ だれだ。泣いているのはだれだ。泣いたらお化けが笑っちゃうよ。本物ではないのだから。泣かない泣かない」

お化け屋敷のなかからは「キャーキャー」と叫ぶ声が聞こえるが、 「ウェーンウェーン」も混ざっている。いかに泣いている子どもの為とはいえ、「本物でない」とまで言いきっていいのだろうか?今後の営業に差し支えはないのか。親方にしかられてムチで打たれたりしないだろうか。優しい呼び込みのおばちゃんのことが心配だ。

「愉快なお化け、楽しいお化け。お化けではじまり、お化けで終わる。笑う門には福来る」
なるほど、これは「お化け屋敷一座」の方針なのだろう。お化けは怖い、これは私の思い込み。世の中は変わり、お化けは愉快で楽しいものになったのだ。それならそれでいい。
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ブログをはじめて約半年になる。「札幌まつりのお化け屋敷」の記事を書いたら、なんとアクセスが1件で千を超えた。不人気ブログとしてはけた違いの数だ。コメントは低調だが、誰かがクリックしてくれたことだけは間違いない。お化け屋敷には40年以上行ったことがない。しかし、こうなったら行かなければならない。一人で行くのは淋しいので友だちを誘ってみた。

「お化け屋敷に行きませんか」
「いい歳をして何を言ってるんだ」
「おごりますよ」
「おっ!珍しいな」
「それでは決まりですね」
「行かないよ」

誰に言っても同じ返事。最後はやはり、QPに頼むしかないのか。
「今度のお化け屋敷はとても面白そうですよ。行ってみませんか。おごりますから」
「いい歳をして恥ずかしくないの!」
誰もが判で押したように「いい歳」と言う。実際、お化け屋敷に入ってみると、若者というよりも子どもに近い者ばかりだ。
皆は行きもしないで、なぜ分かるのだろう? 不思議だ。
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お化け屋敷と言ってもそれほど大きなテントでもない。それなのに一回りしたら出口になっている。「なんだ これは? ごまかしではないか。金返せ!」来た道を引き返すことにした。こうなったら何往復でもして徹底的に調べてやろう。 入場料を600円も払ったのだ。2分や3分でお仕舞いではたまらない。

狭くて暗い通路を逆に歩くのは楽ではない。こちらは逆走だから肩身が狭い。壁を背にして遠慮しながらのカニ歩きだ。しかも、人に当たらないように気を付けて止まったりもする。こんな仕草が誤解を招いたようだ。「キャーキャー」と叫ばれてしまった。 

不本意にも、お化けと間違われてしまったのだ。 白っぽい服を着ていたのがいけなかった。 お洒落なハンチングも、お化けのシンボル、三角巾に見えたらしい。外から入って来た人にとってテントの中は真っ暗だ。 まだ目が暗闇になれていないのだから、お化けと間違えるのも無理もない。しかし、恥ずかしい。

お化け屋敷の経路の概略は次のようになっている。
入口 → 暗闇通路 → 明るい外通路 → 暗闇通路 →
→明るい外通路 → 暗闇通路 → 出口


明るい外通路(下の画像)はショウウインドウのようなものだ。大勢の見物人が見ている前を通るのは、何となく恥ずかしい。
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 最初の外通路を出口と勘違いしたのだ。お化け屋敷はこれからが本番。再び暗闇に入ると、人間が仮想したお化けの登場だ。怖いもの見たさの期待が次第に高まってくる。女子高校生グループが、二人のお化けに驚かされてキャーキャー逃げ回る。次は小学生グループ。みんな逃げ回っているが楽しそうだ。 いよいよ私の番だ。期待で胸が膨らむ。

しかし、お化けに近づいても、じっと立ったままだ。さらに近づいてもそのまま。「驚かさないのですか?」と聞くと、右手を左右に振ってニヤニヤしている。なんという態度だ。仮面を被っていてもニヤニヤしているのは分かる。お化けに無視されて淋しい思いをした。

これからしばらくはお化け屋敷の山場、お化けに追いつ追われつ、一番楽しい場面になるのだが、私だけは一人で散歩だ。公園の散歩となんも変わらない。電気がピカピカとか蛍光塗料の絵や、おどろおどろしい模様は見えるが、それだけでは面白くない。お化けに追いかけられてキャーキャー逃げ回って、初めて満足するお化け屋敷なのだ。

お化けにも相手にされずトボトボ歩いていると、前とは違う「外通路」にでた。ここは入口の右側にあり、目の前には見物人がいっぱいいて、こちらを見ている。とても恥ずかしい。二度とこんな場所には来たくない。
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 再び暗闇に入って歩くと、またさっきの「外通路」にでてしまった。相変わらずたくさんの見物人がいる。 呼び込みのおばちゃんの声が聞こえる。
「すごい騒ぎが起こっています。 このお化け屋敷の中で…。 ちょっと、そこは通路じゃないよ。そこの社長さん! さらし首になっちゃうよ」

言われなくても分かっている。もう十分さらし者になっている。一体どうしたら、この迷路から出ることが出来るのだ。ふと見ると「迷いの道」と書いてある。いい歳のシニアが、何回も出たり入ったりしたら恥ずかしい。しかし、実際にそのような状況に陥ってしまったのだ。仕方がないからお化けに聞いた。「出口どちらですか?」 黙って指を指した。お化けは口を利いてはいけないらしい。

このお化けの役目は、脅かして出口に誘導することらしい。と言うのは、外から見ていると走りながら逃げるようにして出てくる子どもや女子が多い。当然、私は玄関から出るようにごく普通に落ち着いた姿で出てしまったが、外から見ていると、かなり間抜けに見えたかもしれない。

子どもも高校生も楽しむだけ楽しんで、自分が出たくなったときに、お化けに追われるようにして外に出でる。心理学を応用した素晴らしいシステムだ。子ども入場料400円払っても観客満足度100%。これに勝る商売はないと思う。ちなみに制服を着た高校生も200円割り引の400円である。

「お化け屋敷、すごく面白かったですよ〜。一緒に行けばよかったのに」
「そりゃ、好かったね。おれは別にいいよ」

「お化けが脅かすんですよ。コウフンしましたよー。逃げ回ったりして」
「そりゃ大変だ。よくぞご無事で…」
「大変な騒ぎです。こわ〜い、とか言って抱きつかれてしまいました」
「誰に?」

「女子高生、子ども、お化け、おばちゃん、見物人。どれにしようかな?」
「なんだと?」
「好きな人を出せるのです」
「なに!」
「バーチャル・リアリティですから」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バーチャルリアリティ (Virtual Reality) とは、実際の形はしていないか、形は異なるかも知れないが、機能としての本質は同じであるような環境を、ユーザの感覚を刺激することにより理工学的に作り出す技術およびその体系。 日本語では、「仮想現実」、「人工現実感」、「疑似体験」等と訳されることもある。

タグ:札幌まつり
posted by nakapa at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント
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