2008年07月28日

叉、財布を拾ってしまった

2008/7/28

「叉、財布を拾ってしまった」         
自転車を降りたら財布が落ちていた。なんだか貧しい財布だが、札束がはみ出ている。面倒なことになったものだと思ったが一応拾っておく。近くに交番はない。あっても寄り道をしていたら約束の時間に間に合わない。エライものひろっちゃたなと思ってももう遅い、財布は私のカバンの中だ。

財布を拾うのはこれで4回目だ。最初は直ぐに届けなくてはと思い交番を必死に探して届けるが、3回目になると、何でこんな所に落とすんだと腹が立つ。4回目になると、わざわざ時間を割いて届けに行くのは面倒だという気になる。交番の前を通るまで預かって置こうと考えた。

家に帰ると、忘れないように拾った場所と日時を封筒に書いて、財布を入れて封印した。そしていつも持って歩くカバンに入れた。これでよし、いつ通るか分からないが、交番の前を通ったとき届けよう。しかし、今の財布にはカードとか、いろいろなものが入っているのだ。 

3回も拾っているので見なくても中身は想像がつく。つい、落とし主が困るかもしれないとも思ってしまう。交番に届けたところで、警官は面倒くさそうに受け取るだけだ。手柄にならないのだから当然である。そして、中身を全部机の上に並べて二人で確認する。

それだけではないですよ。住所氏名電話いろいろ聞かれ、拾った場所の確認も大変なのだ、なにぶん住所など分からない、道路の上に落ちていたのだから。だから、よっぽどヒマなときにしか届けに行きたくはない。しかし、落とした人は困っているだろうなと思いなおし、「ついで」は止めてわざわざ届けに行くことにした。

とにかく、財布を拾うといろいろ面倒なのだ。最後に警官に、こう聞かれる「権利放棄しますか」あるいは「権利行使しますか」。交番には3人の警官がいる。一人は若くてきれいな女性警察官だ。皆が私の答えに注目しているように思える。「お礼が欲しい」などと言える訳がない。

泣く泣く「放棄します」という次第だ。いつだってそうなのだ。 ちゃんと署名までするのだから、淡い望みもない。今の財布にはカードとか電話番号を書いたメモとか証明書とか、いろいろ入っているので、警察で探せば、100%落とし主が分かる。 1年たったら落とし主不明で全額もらえるなどいうことは期待できない。

3回とも落とし主は現れた。今回も見つかることは間違いはない。とにかく、カード類、証明書類、全部点検するのだから、落とし主が見つかることは直ぐ分かる。つまり、財布を拾うと拾った人も、警官も余分な「仕事」をしなければならないのだ。私の目の届くところには財布を落とさないでほしい。 

落としそうな人は、財布に「拾った人に全てを差し上げます」と書いたメモを入れて置いてくれるとありがたい。署名入りでね。そうすれば財布を拾っても嬉しく感じるだろう。それを拾ったときは、財布の中身から落とし主を捜し当てて届けに行きたい。気配りのある人にお会いして、話をすることはとても楽しいことと思う。
posted by nakapa at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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