2008/10/17
〜私の夢は人生相談回答者〜
「シニアになったら人生相談」。これが私が抱いていた長年の夢である。
パソコンがネットに繋がると、さっそく「メル友コーナー」に登録。 「人生相談承ります」と掲示板に書き込んだ。
「さて、忙しくなるぞ」と、待ち構えたが一週間たっても一通のメールも来ない。
「変だな〜、故障かな?」と思って、5人の同年輩の見知らぬ男性にテストメールを送った。
3人の親切な男性から返信があった。 内容はみな同じようなものだ。 「メル友に登録したらメールが来ると思ったら大間違いですよ」
苦節6年、ようやく相談者が現れたが、退職したばかりの職場の後輩だ。 ここではサトさんと呼ぶことにする。
「別れたい」と相談に来たサトさんの問題を見事に解決。 好調なスタートを切った。
それでもサトさんは相談に来た。 ヒマを持て余している私を慰めに来ているつもりかもしれない。 そう思えるほど相談内容がくだらないのだ。
「いつも飲んでいる薬の置き場所を居間から台所に変えようとしたら、女房がエライ剣幕で文句を言うんです」
「そんなこと、いちいち言いに来ないでよ。これでも結構忙しいんだよ」
「相談がぜんぜん無いと、こぼしていたじゃあないですか」
「そりゃあ、そうだが…」
「私が建てた家なのに、少しでも便利に使おうとすると大騒ぎになるんです」
「そりゃあ、大変だね〜」
「完全に女房に占領されてしまたのです。私の家がですよ!」
「時効だね」
「はぁ?」
「長い間、家のことは奥さんに任せきりだったろう」
「それが何か…」
「時効とはね、一定の期間、その権利を行使しないと、その権利が消滅してしまうというものなんだよ。諦めな」
「シニアになったら人生相談」。これが私が抱いていた長年の夢である。
パソコンがネットに繋がると、さっそく「メル友コーナー」に登録。 「人生相談承ります」と掲示板に書き込んだ。
「さて、忙しくなるぞ」と、待ち構えたが一週間たっても一通のメールも来ない。
「変だな〜、故障かな?」と思って、5人の同年輩の見知らぬ男性にテストメールを送った。
3人の親切な男性から返信があった。 内容はみな同じようなものだ。 「メル友に登録したらメールが来ると思ったら大間違いですよ」
苦節6年、ようやく相談者が現れたが、退職したばかりの職場の後輩だ。 ここではサトさんと呼ぶことにする。
「別れたい」と相談に来たサトさんの問題を見事に解決。 好調なスタートを切った。
それでもサトさんは相談に来た。 ヒマを持て余している私を慰めに来ているつもりかもしれない。 そう思えるほど相談内容がくだらないのだ。
「いつも飲んでいる薬の置き場所を居間から台所に変えようとしたら、女房がエライ剣幕で文句を言うんです」
「そんなこと、いちいち言いに来ないでよ。これでも結構忙しいんだよ」
「相談がぜんぜん無いと、こぼしていたじゃあないですか」
「そりゃあ、そうだが…」
「私が建てた家なのに、少しでも便利に使おうとすると大騒ぎになるんです」
「そりゃあ、大変だね〜」
「完全に女房に占領されてしまたのです。私の家がですよ!」
「時効だね」
「はぁ?」
「長い間、家のことは奥さんに任せきりだったろう」
「それが何か…」
「時効とはね、一定の期間、その権利を行使しないと、その権利が消滅してしまうというものなんだよ。諦めな」