2009/2/14
フーテンの「寅さん」が羨ましい。
「それを言っちゃあオシマイよ!」とか、いつも同じセリフで済ませている。 私も、まねをしたくなった。
と言う訳で、2年前に書いたときと同じセリフで、締めさせてもらうことにした。 読んだ人も少ないと思うし、覚えている人
などゼロかもしれない。
ある朝、いつもより早いQPのお出かけを知って、あわてて
PCのキーボードから手を離し、見送りに出た。
「出かけるには、まだ早いじゃないですか」
「今、行けば女性専用車に間に合うのよ」
”貴女なら一般車両でも十分安全ですよ”
と言いたいのは、やまやまだが、腹の中に飲み込んだ。
「いってらっしゃい。おかゆ作って待っていますからね」
私が作れる唯一の料理;おかゆを、最近はQPも食べてくれるようになった。
「お帰りなさい。おかゆできてますよ」
「ビックリしたわ。女性専用車に男が乗っているんだから」
「男? 誰も注意しないのですか」
「両側が若い女の人で、真ん中が男。目をつぶっているんだけど、ときどき開けるのよ〜」
「若い人ですか?」
「そう」
若い人と聞いて腹が立ってきた。 それには訳がある。
先日、二人でで外出したときJR札幌駅でトイレに寄った。
QPが右側に入ったので私は左側に入った。
あるべきものが見つからないのでないのでウロウロしていると、掃除のオバサンに怒鳴られた。
「あんた!ここで何してんのん」
”アサガオを探しているのに決まっているでしょ”
これも腹の中で言っただけ。 オバサンの迫力に押されて声も出なかった。
アサガオとは男性用衛生陶器のこと。 こうして、憤懣は腹の中にどんどん溜まって行く。 もし、私が若くてハンサムなら、オバサンの態度は違っていたかもしれない。
人の苦労も知らないで、QPは悠々と紳士用トイレから出てきた。 「あんた、違ってるよ」と、すれ違いざまに言い残して、女子トイレへ向った。
悪いのはQPなのに何で私ばかりが、しかられるのだろう。 だから、女性専用車両だって、私が乗れば大騒ぎになるに決まっている。 何で若い男を優遇して、黙って寝かせておくのだ。
「注意しなきゃあダメでしょう!」
「車掌が注意すればいいじゃない」
「いたんですか?」
「いないよ」
「私だったら、つまみ出されるケースですよ」
「そんなことないよ。 すぐ、ひがむんだから」
「じゃあ、実験しましょう。私が女性専用車両に乗りますから、見ててください」
「嫌だよ。バカバカしい」
「これは差別です。 断じて許してはならないのです!」
「あんた、すぐ、老人席にすわるでしょ」
「はぁ?」
「老人席だの、女性専用だの、二つも三つも欲張らないでよ!」
「三つじゃないですよ」
二つも三つも一緒よ! 四の五の言うな、六でなし!
と、言われたような気がしたが、空耳だろうか。
「それを言っちゃあオシマイよ!」とか、いつも同じセリフで済ませている。 私も、まねをしたくなった。
と言う訳で、2年前に書いたときと同じセリフで、締めさせてもらうことにした。 読んだ人も少ないと思うし、覚えている人
などゼロかもしれない。
ある朝、いつもより早いQPのお出かけを知って、あわてて
PCのキーボードから手を離し、見送りに出た。
「出かけるには、まだ早いじゃないですか」
「今、行けば女性専用車に間に合うのよ」
”貴女なら一般車両でも十分安全ですよ”
と言いたいのは、やまやまだが、腹の中に飲み込んだ。
「いってらっしゃい。おかゆ作って待っていますからね」
私が作れる唯一の料理;おかゆを、最近はQPも食べてくれるようになった。
「お帰りなさい。おかゆできてますよ」
「ビックリしたわ。女性専用車に男が乗っているんだから」
「男? 誰も注意しないのですか」
「両側が若い女の人で、真ん中が男。目をつぶっているんだけど、ときどき開けるのよ〜」
「若い人ですか?」
「そう」
若い人と聞いて腹が立ってきた。 それには訳がある。
先日、二人でで外出したときJR札幌駅でトイレに寄った。
QPが右側に入ったので私は左側に入った。
あるべきものが見つからないのでないのでウロウロしていると、掃除のオバサンに怒鳴られた。
「あんた!ここで何してんのん」
”アサガオを探しているのに決まっているでしょ”
これも腹の中で言っただけ。 オバサンの迫力に押されて声も出なかった。
アサガオとは男性用衛生陶器のこと。 こうして、憤懣は腹の中にどんどん溜まって行く。 もし、私が若くてハンサムなら、オバサンの態度は違っていたかもしれない。
人の苦労も知らないで、QPは悠々と紳士用トイレから出てきた。 「あんた、違ってるよ」と、すれ違いざまに言い残して、女子トイレへ向った。
悪いのはQPなのに何で私ばかりが、しかられるのだろう。 だから、女性専用車両だって、私が乗れば大騒ぎになるに決まっている。 何で若い男を優遇して、黙って寝かせておくのだ。
「注意しなきゃあダメでしょう!」
「車掌が注意すればいいじゃない」
「いたんですか?」
「いないよ」
「私だったら、つまみ出されるケースですよ」
「そんなことないよ。 すぐ、ひがむんだから」
「じゃあ、実験しましょう。私が女性専用車両に乗りますから、見ててください」
「嫌だよ。バカバカしい」
「これは差別です。 断じて許してはならないのです!」
「あんた、すぐ、老人席にすわるでしょ」
「はぁ?」
「老人席だの、女性専用だの、二つも三つも欲張らないでよ!」
「三つじゃないですよ」
二つも三つも一緒よ! 四の五の言うな、六でなし!
と、言われたような気がしたが、空耳だろうか。