2009年06月20日

第3回野外彫刻清掃(実施)

2009/6/20       

中島公園内の野外彫刻の清掃を実施しました。
中島公園近所の住民、近隣ホテルの方々、それに美術愛好者が協力して行いました。 
主催は「中島公園モニュメント研究会」及び「札幌彫刻美術館友の会」です。

集合場所は文学館前ですが、片隅にひっそりと集まりました。おくゆかしい感じですね。
クリックすると元のサイズで表示します

さあ! 野外彫刻清掃に出発です。 
クリックすると元のサイズで表示します

先ずは彫刻の説明です。 これは朝倉文夫作の「木下成太郎先生像」です。
朝倉文夫という、当時の日本彫刻界をリードする大人物の作品が中島公園だけに残されたのです。 
まさに奇跡です。 戦時中、物資不足のため、朝倉文夫のブロンズ像が400点も潰されて大砲にされました。 
その中で、この作品だけが生き残り、非常に貴重なものになってしまいました。  
クリックすると元のサイズで表示します

このように貴重な美術品の清掃ですから、絶対に瑕をつけてはいけないのです。 
作業に先立ち、彫刻清掃のやり方を説明します。
クリックすると元のサイズで表示します

いよいよ清掃開始です。
今回は3回目ですが、近隣のホテルから若い方々も加わってくれて、とても助かりました。
クリックすると元のサイズで表示します

ワックスをかけて仕上げます。
クリックすると元のサイズで表示します

その後、中島公園ほぼ中央の芝生の広場に移動しました。 
ここには郷土が生んだ日本の代表的彫刻家、山内壮夫の彫刻が4点あります。 これは「鶴の舞」です。
クリックすると元のサイズで表示します

山内壮夫「猫とハーモニカ」。 左側に記録簿を持った人がいます。 
清掃だけでなく、データベース構築のためのデータ収集もします。
各彫刻の縦横幅を計測して記録します。
クリックすると元のサイズで表示します

山内壮夫「母と子の像」
今回で3回目ですが、若い人の参加が増え、老若男女が協力しての世代を超えた彫刻清掃となりました。
クリックすると元のサイズで表示します

山内壮夫「笛を吹く少女」
クリックすると元のサイズで表示します

以上、4点の作品がバラの花壇で囲まれて、
「山内壮夫ワールド」のような芝生の広場です。
クリックすると元のサイズで表示します

札幌コンサートホール・キタラ前広場の安田侃「相響」です。 
イタリア産の大理石で作られた美しい彫刻です。 慎重に清掃しました。
クリックすると元のサイズで表示します

山内壮夫「森の歌」の前で説明を聞いて解散しました。
ボランティアによる彫刻清掃は「怪我をしない。彫刻を疵付けない」が大原則です。 
この彫刻を清掃するには機材が必要です。 
全ての彫刻をきれいにするために、「できることからやって行こう!」という気持ちで彫刻清掃を行っています。 
クリックすると元のサイズで表示します

参加の皆様お疲れさまでした。そして、有難うございました。
(「中島公園モニュメント研究会員」このブログの管理人)
タグ:彫刻友の会
posted by nakapa at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/106276517

この記事へのトラックバック