2014年09月20日

古いコンクリート彫刻を守ろう

2014年9月19日 中島公園彫刻調査 〜古いコンクリート彫刻を守ろう〜
札幌市内には15点ほどのコンクリート彫刻があり、その内の4点が中島公園にある。それらは北海道大博覧会の記念事業として開園した百花園に設置された。北海道大博覧会とは1958年7月5日より58日の会期で開かれた中島公園における最後の大規模博覧会である。

その後百花園は平成の再整備で廃止されたが、4点の彫刻は設置場所は少し変わったが、跡地である「香りの広場」に残されている。彫刻名は「母と子の像」「笛を吹く少女」「鶴の舞」「猫とハーモニカ」。

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百花園跡地の「香りの広場」。左は「笛を吹く少女」、右は「母と子の像」。

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左は「猫とハーモニカ」、右は「鶴の舞」。

4点の彫刻は北海道大博覧会翌年の1959年から1965年にかけて設置されたが、コンクリート彫刻の寿命は人間と同じくらいと言われている。これらの彫刻は既に老化が進んでいるので維持保全作業が必要になって来ている。人間でいえばアンチエイジングである。

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2010年8月9日、札幌彫刻美術館友の会による第1回野外彫刻維持保全作業、以後継続実施。

いずれも札幌出身の著名な彫刻家、山内壮夫の作品である。コンクリート彫刻に寿命があるとは言え貴重な文化財である。維持保全に手をかければ人と同じ様に寿命がのびるだろう。それだけではない、科学技術の発展により新しい維持保全方法が開発されるかもしれない。

又、新素材が開発されて全く同じものが作れるようになるかもしれない。このように彫刻の寿命を延ばことにより、様々なチャンスが生まれて来ると思う。

ところで、札幌彫刻美術館友の会(友の会)では美しい芸術作品を末永く後世に伝えるために、野外彫刻の美化と保全活動をを行っている。9月19日には、活動の一環として「古いコンクリート彫刻を守ろう」という趣旨で中島公園内の該当彫刻について調査を行った。

なお、友の会会報「いずみ No.47」5ページに「古いコンクリート彫刻を守ろう」との見出しで友の会会長の提言が掲載されている。これを参考にしてこの記事を書いているが、許可を得てここにリンクを貼りたいと考えている。ここには中島公園のことだけしか書いていないが更に広い視点が必要と思う。

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山内壮夫作の「笛を吹く少女」の設置は1959年。北海道大博覧会(1958年7・8月)を記念して「百花園」を造園、その中に設置された。

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ボランティア団体「札幌彫刻美術館友の会」によるコンクリート野外彫刻の調査。

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画像は「猫とハーモニカ」の調査。サイズの測定、剥落、亀裂、破損を調査。合わせてGPSによる位置確認作業を行う。調査は他の3点の彫刻についても同じ様に実施した。

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彫刻を支える台の傾きも測定。若干の傾きがあることが分かった。
タグ:彫刻友の会
posted by nakapa at 10:50| Comment(0) | イベント
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