2017年10月15日13時〜15時 中島公園見どころ探訪ツアー
中島公園の歴史、文化、植物、景観等の資産を見て歩くガイドツアー。特に充実した探訪ツアーなので何回でも行きたいところだが、今回で最後にしたいと思っている。定員20名なので遠慮したいのだ。私が毎年行けば事実上の定員は19名となってしまう。一人でも多くの人が参加して中島公園に対する理解を深めて欲しいと願っている。
このツアーの優れた特徴
先ず、ガイドが中島公園の造園を手掛けた経験のある笠康三郎氏(【有】緑花計画代表)であること、次に用意された資料、特に手作りの資料が素晴らしい。

中島公園MAP&GUIDE、中島公園三十三選、国指定重要文化財豊平館・八窓庵、この中で中島公園ならではの資料として公園緑化協会中島公園管理事務所の三十三選がある。「まだまだ知らない魅力がいっぱい!!」の詳細 → 中島公園三十三選「中島パフェ」 茶色表記は中島公園管理事務所作成の「中島公園三十三選」リーフレットからの引用。

こちらは見どころ探訪ツアーの為に作成された資料。「中島公園 見どころ探訪ツアー」には公園の歴史がマップと当時の写真と簡潔な文章でまとめられている。知られていない魅了満載の資料である。「中島公園樹木マップ」は専門家でなくては作れない貴重なマップ。樹木を知りながら歩けば健康にも良い。「日本庭園の石燈籠」は「京都の老舗石屋が、最高級の御影石で、修学院離宮など全国各地の名だたる灯籠の形を揃えた(さっぽろ文庫84)」そうだ。石燈籠一覧の写真と2ページ目には置かれた位置を示すマップまである。
大きな散布は樹木マップ、小さな散歩は灯籠マップ。楽しくて知識も増し健康にも良いヒントを与えて頂いた最高の探訪ツアーだった。その時撮った写真をここに掲載したが、言うまでもなくホンの一部である。

開拓初期には、豊平川上流から流送される木材の貯木場として利用され、その工事を請け負った鈴木元衛門の名をとり、「元衛門堀」と呼ばれた。当初は四角の二つの堀であったが、公園整備に合わせて池をつないだり園亭を設け、少しずつ形を変えながら現在の形になっている。
かって豊水通向こう側にあった料亭「雅叙園」の玄関脇にあった名木。道路の拡幅に合わせて廃業したため、庭木を公園に寄贈した名残の木である。庭木のうち、街路樹ますの位置にあったヨーロッパクロマツは現在も残されている。
木下成太郎は但馬の国豊岡の出身で父弥八郎と来道して開拓にあたり、のちに衆議院議員として国政でも活躍している。大東文化大学や武蔵野美術大学などを創設した教育者としても知られ、1941(S16)年に建てられた彫像は、朝倉文夫の作で、供出も免れて現在に至っている。
山内壮夫の彫刻「母と子の像」の横にギョリュウが植わっている。年に3回花が咲く。