来年は豊平館がリニューアルオープン

2015年12月29日撮影、来年は4年に及ぶ豊平館改修工事が終わり、リニューアルオープンする年。今年最後の更新に当たり豊平館の周りを歩いてみた。

南の方から橋を渡り豊平館に行く途中、ちょっと珍しいシダレシラカンパが目に留まった。葉が落ちても、それなりに美しい。ここから札幌コンサートホール・キタラの前を通り、豊平館に向かう。気温は低いが風もなく穏やかな朝のひととき。

キタラを左に見て、続いて天文台の横を通り過ぎるとチラリと豊平館が見えた。前の池は凍結していて雪原の様にも見える。白地に映る木々の影が美しい。

工事は最終段階で外面は完成している。この後、裏にも回って見ることにした。

豊平館前から池を見ると、向こう岸にシダレウンリュウヤナギが立っている。その後ろは札幌市天文台。キタラ、天文台、豊平館、日本庭園と並び、この辺りは芸術・科学・歴史・観光ゾーン。明治・大正の時代は、この辺り全部まとめて岡田花園があった。

これから公園橋を渡り豊平館の裏に行く。振り返ると工事中の豊平館。

鴨々川沿いの遊歩道を歩き豊平館の裏を見に行った。後ろに別棟と通路が見える。別棟にはエレベーターやトイレ等が設備される。重要文化財はオリジナルの形で残す配慮だと思う。

豊平館への入口である中島橋近くでは新築マンション建設中。鴨々沿いの通りは染物屋さんが多かったと聞いている。ここは京美屋さんの跡地、記憶では2000年頃までは建物があったと思う。今でも残っている染物屋さんは中洲橋付近の福々屋さんだけになってしまった。

12月26日の中島公園風景

2015年12月26日撮影

中島公園西側、札幌コンサートホール・キタラに近い中洲橋を渡り、北に向かって南9条橋まで歩いてみた。中島公園駅一番口付近には年の市がたっていた。

キタラ近くのイチョウ林。曇り空に太陽がかすんでいた。

行啓通からキタラに向かう園内唯一の車の通る道路。白鶴橋を渡った後キタラまでがロードヒーティング。2003年まではキタラに向かう主要園路の全てがロードヒーティングだった。費用が掛かり過ぎるので止めた様だ。

札幌市天文台だが、坂が子供たちの遊び場になっている。明治・大正の昔、岡田花園の築山、岡田山だったので、今でもそう呼ばれることがある。この山は天文台建設で頂上が削られて低くなった様だ。

キタラから日本庭園に向かう園路。左側に豊平館が見える。

工事中の豊平館をちょっと覗いてみた。それから歩いていた園路に戻り、年の市が開かれている地下鉄中島公園駅に向かって歩く。

年の市の前を通り南9条の道路（菊水旭山公園通）にでる。公園の外は踏み固まれたせいかツルツルして歩きにくい。南9条橋より中島公園内鴨々川を撮る。

2015「年の市」

2015年12月24日〜31日、中島公園駅すぐ横で年の市

年の市は1番口を出て直ぐ左。2番口は道路の反対側、3番口は中島公園の中。

２軒ある。

正月用品がいろいろある。

専門店だから種類も豊富。

ここが中島公園駅３番口、右端にポツンと写っているのが年の市。

中島公園と市電ループ化

2015年12月20日、変遷を重ねた札幌市電だが、ようやくループ化が完成した。今日から営業を開始。市街交通と観光の目玉になるのではないかと期待している。

大通公園を東から西に向かって歩き、突き当りの資料館を観て、架線用の鉄柱を見て電停中央区役所前で市電に乗る。ぐるりと回って電停中島公園通で降り少し歩けば、水と緑・歴史と芸術の中島公園。再び市電に乗り大通公園に帰れば、お手軽な札幌観光になると思う。

それはそれとして、今日はループ化初の営業日なので電停中島公園通の周辺を紹介することにした。先ずは市電を利用して中島公園に来れれることをお勧めしたい。観光にしろ気分転換にしろ、何も見えない地下鉄より景色を見れる市電の方がいいと思う。

各停留所には便利な運行情報モニターが設置されている。これを利用して新型低床車ポラリスが何時この電停に来るかを確認した。

モニターでポラリスが何処にいるか確認することが出来る。大抵は左回り、右回りそれぞれ1両、計2両が表示されている。画面下の方に説明があるが、グリーンは普通の車両で黒が新型低床車ポラリスである。カップルで観光ならポラリスがお勧め。二人用の対面席がある。上の画像はクリックすれば拡大して字が読み易くなる。

私は中島公園を散歩してポラリスが来るまでの時間をつぶした。

電停中島公園通に入ってきたポラリス。

車体にポラリスと書いてある。出口が低くて地面が近い。電停にすんなり降りられる。

こんな感じで電停に止まっている。

電停横は理髪店「公園軒」。案内板に豊平館、札幌市天文台と書いてあるが、札幌コンサートホール・キタラもある。それらの施設が近い場所に中島公園通電停がある。この案内板は中島公園の入口が近いことを示している。電停より徒歩2分。

中島公園雪景色

雪の中島公園を散歩した。途中の文学館で暖を取る。

中島公園西側より入る。札幌コンサートホール・キタラ近くの中洲2号橋。

キタラで公演案内を見てから菖蒲池の南側を通り「香りの広場」に向かう。案内板が左に行くと菖蒲池にあるボート乗り場に行くことを示している。真っ直ぐ行けば「香りの広場」。

「香りの広場」にある4点の山内壮夫作品の一つ「猫とハーモニカ」。雪に埋もれて猫に見えないが、自然の手が加わって、これも一種の造形かもしれない。

香りの広場の北側を歩いて行くと道立文学館。

文学館で暖を取る。そこでは特別展「ネコ！ねこ！猫！！」の開催中。香りの広場の彫刻「猫とハーモニカ」に誘われて来たような気分がした。入場無料、1月17日まで。

文学館を出てパークホテル方面に歩くと左側に菖蒲池が見えた。凍結している。

菖蒲池北側のこぐま橋（仮称）から北側を見ると、右にこぐま座、正面に中島児童会館が見える。突き当りになっている様だが、水の流れは児童会館の下をくぐって、水天宮辺りで鴨々川と合流する。凍結した菖蒲池を追われた鴨がここにも居た。

人形劇場こぐま座。この裏を先ほど紹介した小川が流れている。隣が児童会館。

こぐま橋（仮称）を渡り道なりに行くと中島橋。正面はノボテル札幌。中島公園公園内の橋は名前が付いていないので勝手に仮称を付けている。「中島パフェ」内でしか通用しない橋名であることをお許し下さい。

今日の散歩コースは、中洲橋からキタラ、香りの広場、文学館、ボート乗り場、菖蒲池、日本庭園の横を通り中島橋、ここから左に曲がり鴨々川沿い遊歩道を通り再び中洲橋に行くコースでした。

中島公園で「都会の野鳥観察会」

野鳥に詳しい方の案内で中島公園内の野鳥観察会が行われた。

朝の8時に中島公園管理事務所前に集合して約90分の野鳥観察。双眼鏡は事務所で貸してくれた。幸い天気に恵まれ爽やかな野鳥探鳥会となった。定員12名。

管理事務所を出た近くでシジュウカラやヤマガラが観察された。

ガイドさんが、いち早く見つけて教えてくれた。

途中に去年建立されたレナード・バーンスタイン像を見る。この像の頭辺りにはいつも白いものが付いている。多分カラスの糞と思う。

凍結した菖蒲池だが北側の水の出口辺りは僅かながら水場がある。そこにマガモが居た。これらの水鳥は池が凍結すると近くの鴨々川に移動しているようだ。

皆さんが見ている橋の下あたりが水場になっていてマガモが数羽居た。

橋の下のマガモ。水の出口の為ここだけが融けている。真冬になればここも凍結する。

シメが数羽いたようだが、近づくと逃げてしまった。

約90分の野鳥観察で確認した野鳥は次の通り、ハシブトカラス、ハシボソカラス、スズメ、ヒヨドリ、シジュウカラ、ヤマガラ、ゴジュウカラ、シメ、ツグミ等、他に鳩があちこちに居たが、ここで見られるドバトは野鳥ではないそうだ。

2006年に今回と同じガイドさんの案内で私的探鳥会を行ったがその時は次の17種が観察された。マガモ、カルガモ、ハシブトカラス、ハソボソカラス、ムクドリ、カワアイサ、オオセグロカモメ、スズメ、ヤマガラ、ヒヨドリ、ハクセキレイ、ツグミ、シメ、アカゲラ、ヒガラ、ハシブトガラ、カワラヒワ。

詳細についてはこちらをクリック →  中島公園で探鳥会

初冬のマガモ

2015年12月11日撮影

菖蒲池が凍結すればマガモ等の水鳥は近くの鴨々川などに行くが天気は日ごとに変わる。池も凍結したり融けたりしている。今は池に行ったり川に来たりしているが、全面的に凍結すれば池から水鳥は居なくなる。

氷上をマガモが歩いている、ということは近くに水場があることを示している。

ここが近くの水場。菖蒲池の北側、こくま橋（仮称）の辺り。池の水は橋をくぐり鴨々川に合流する。

上とほぼ同じ場所。近くに飲食店花月がある。

花月の空き地にマガモが3羽。雌2羽と雄1羽。

花月の東側に川が流れている。建物は児童会館。川は会館の下を流れ鴨々川と合流する。ここにもマガモが居た。

マガモ、左が雄、冬になると色が変わる。右は雌、色は変わらない。

プレハブ小屋の中には八窓庵がある。雪から八窓庵を守っているのだ。鴨々川にも鴨が居た。冬になって一番多く鴨が見られるのは地下鉄幌平橋駅裏の鴨々川。その他、川の至る所で鴨が見られる。殆どがマガモだが、カルガモも少し居る。時にはオシドリも見られる。マガモ、カルガモ、オシドリはカモ目カモ科の野鳥。

中島公園雪景色

中島公園雪景色

菖蒲池が凍結すると水鳥は居なくなる。

ここは自由広場近くを流れる鴨々川。池が凍結するとマガモ等の水鳥は川に来る。

自由広場は雪で覆われている。人が歩いた跡が道になる。

鴨々川に架かる橋は南14条橋。木々の後ろに遠くの藻岩山が見える。

地下鉄幌平橋駅近くを流れる鴨々川。みその橋とそれに繋がる護国神社参道。

幌平橋駅駐輪場にも雪が降る。ここでも木々の後ろに彼方の藻岩山が見える。

中島体育センター前の広場。名前がないので仮称だが「緑の広場」と呼ぶことにした。

弥彦神社

12月4日の中島公園

2015年12月4日の中島公園は曇り時々薄日が差し、少し雪が降っていた。

菖蒲池のほとんどが凍っていた。雲に覆われているが薄日も射している。

河口近くには小さな水場があり鴨も泳いでいる。菖蒲池北側の飲食店花月近くに橋があり池の出口になっている。

氷が張って池の水場を失った鴨は鴨々川にくる。中洲3号橋近くで撮影。

藤棚辺りから見た日本庭園。11月16日から冬期閉園になっている。

八窓庵は冬期間プレハブに囲まれて保護されている。今年のプレハブは例年と感じが違う。

豊平館裏の別棟も完成間近。ここにエレベータやトイレを設置、渡り廊下で繋ぐ。窓に灯りが見える。

安田侃の「相響」も冬モード。保護の為シートで覆われた。

公開中の札幌市天文台。昼間は太陽の黒点観測。夜も定期的に公開されていて星の観測が出来る。

札幌コンサートホール・キタラ近くのイチョウ林。小粒の銀杏の実が落ちている。

水飲み場も閉鎖。それでもキタラ、文学館、体育センタ、こぐま座、児童会館等オープンしている施設は多い。

中島公園で都会の野鳥観察会（お知らせ）

2015年12月13日（日）8時から約90分。参加費無料、定員12名（先着順）

画像をクリックすると拡大し読み易くなる。

参考のため過去の中島公園探鳥会を紹介 → 中島公園で探鳥会