2015年08月05日

「猫とハーモニカ」の補修

2015年8月4日彫刻「猫とハーモニカ」の補修

コンクリート彫刻の寿命は60年程度と言われている。1961年に設置された山内壮夫の「猫とハーモニカ」の劣化は進んでいる。札幌彫刻美術館友の会では5年前に第1回目の補修作業を行い、今回は2回目。専門家の指導も受けて前回よりも更に進化した補修ができたことと思う。これで10年くらい寿命を延ばしたかも知れない。

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8月3日に綺麗に清掃し、本日4日はパーマシールドという透明塗料塗る作業を実施した。塗料を7mmから20mmくらい染み込ませることにより表面を保護する。自然な感じで何かを塗ったように見えなのが好いと思う。北海道らしくない湿気のある暑い日だった。背景にネムノキがあり満開の花を楽しむことができた。

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各人の塗るエリアを決め、手分けして刷毛で丁寧に染み込むように塗った。

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溶液を一挙に、且つ充分に塗り込み、乾いてから2番目の仕上げ用溶液を塗って二日間の作業は終了した。

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綺麗になった「猫とハーモニカ」。これで5年から10年はもつだろう。人間の寿命と同じくらいのコンクリート彫刻のアンチエイリアシングは、こうして終了。ただ、一部に鉄筋が露出しているのが気になる。

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塗ったパーマシールド塗料が乾く間に、鳥の糞で汚れ、気になっていたバーンスタイン像に行ってみた。そして糞を取る清掃を行った。キレイになったが翌日に行ってみると新たな糞が一か所付いていた。毎日沢山飛んでいるカラス対策は難しい。簡単に出来る方法はないだろうか。例えば高性能水鉄砲とか、遊びながら清掃できるものはどうだろうか? 
タグ:彫刻友の会
posted by nakapa at 20:22| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント