「札幌彫刻美術館友の会」による野外彫刻保全作業
8月から9月にかけて「友の会」ボランティアによる野外彫刻劣化防止作業が行われた。
「香の広場」にある山内壮夫の4体の彫刻の内、今年は「鶴の舞」の保全作業を実施した。
2013年8月10日 先ず、しっかりと清掃する

清掃前の「鶴の舞」。

彫刻全体に水をかけて洗う。

次に柔らかい布で拭く。

汚れが酷い部分は洗剤をつけ歯ブラシで洗う。

汚れが取れたら水をかけて洗い流す。

彫刻全体を水をたっぷり含ませた厚めの布で覆う。3時間くらい放置して午後から又清掃に来る。
こうすると汚れが落ちやすくなるそうだ。清掃に清掃を重ね徹底的にきれいにすることが大切である。
2013年8月11日 清掃二日目

二日目も同じ様に清掃。
今までに「猫とハーモニカ」「母と子の像」「笛を吹く少女」と、1年に1回ずつ彫刻の保全作業を実施した。
それで分かったことは、パーマシールド塗装する前に徹底的に清掃することだった。

きれいになった「鶴の舞」。次はパーマシールド塗装で保全作業は終了するはずだったが…。
2013年9月6日雨天でコーティングできず
塗っては乾かすことを繰り返すコーティングだから晴天でなければ出来ない。
8月は雨天続きで延び延びとなる。今回は天気予報が外れ降られてしまった。
8月の清掃より1ヶ月近くもたったので3回目の清掃に切り替えた。

偶然この日には、近くの小学生の「中島公園彫刻探検」が行われていた。
図らずも臨時の「彫刻説明会」となる。生徒さんにも喜んでもらえたと思う。
熱心にメモを取りながら聞いている姿が頼もしい。
何といったって、今の小学生が21世紀を支えるのだ。

雨は降ったり止んだりだった。

引率する先生やお母さんもご苦労が多かったと思う。
2013年9月18日 晴天に恵まれコーティング
最初の清掃から5週間たち、ようやくコーティング日和に恵まれた。
2種類のコーティング液を使って念入りに実施した。

「鶴の舞」の周囲はバラの花壇。先ずバラにポリ袋をかけて保護することから始めた。
彫刻全体を簡単に清掃して、乾かしてから刷毛で液を塗った。
液は透明だがペンキと同じように服に付ければ汚れるそうだ。

きれいにコーティングされた「鶴の舞」の前で思わず見とれてしまう。
森を背景にして白い彫刻が映えている。

この日も小学生の「彫刻探検隊」に出会ってしまった。
今度は二人で説明したので、三羽の鶴が舞うことになった(笑)。
お疲れ様でした。そして有難うございました。

元気よく「香りの広場」で遊ぶ子等
きまぐれ雨は降ったり止んだり
posted by nakapa at 00:00|
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