中島公園の猫に関する投書
中島公園の近所に住む、Eさんから投稿がありました。
掲示板やメールではなく、我が家の郵便受けにです。もちろん、私の知っている方です。
1ヶ月おきくらいで、3通ありましたので、紹介します。
注)猫の画像は投稿とは関係ありません。
子猫のピースケ君
中島公園の片隅で、そのトラ猫はひっそりと生きていました。
ノラ猫の子に生まれたことを恨むでもなく、夜は星空の下、昼は草の匂いをかぎながら。
あわれに思う人や通りすがりの人から食べ物をもらうその日暮しの生活でした。
頭をなぜても逃げないし、物静かなオス猫でした。星になったのか風になったのか、今はもういません。
ある日こつ然と消えました。
心に穴があくとは、こういう事でしょうか。
ピースケ君、君がいない毎日は淋しい。
捨て猫トラ子の最後
中島公園の近くに古びたアパートがありました。
ある時、取り壊すことになり、その時の住人が捨てて行ったメス猫がトラ猫のトラ子でした。
やがて春になり自分と同じトラ柄の可愛い子猫を2匹産みました。
授乳がそろそろ終わりかけた頃、親切な人が見かねて不妊手術をしてくれました。
麻酔が効き過ぎたのか、体力がなかったのか、トラ子は二度と目を覚まさなかったのです。ゴメンネ、トラ子。
トラ子のためを思ってした事が、こんなことになって、どうか恨まないでね。
赤マル母さん
赤マル母さんはお腹の部分が白、背中が赤のたいそう子育て上手な母猫です。
それ故、年に2回お産をします。それが困る原因なのです。
自家用車にひっかきキズをつけたり、民家の周りをウロついたりするので、困った住民がお役所に談判に行ったのです。
そして、とうとう避妊手術をさせられる事になりました。
捕獲器にとらわれの身になった赤マル母さんは、悲しげにミャーミャー泣きわめいていました。
ゴメンネ、赤マル母さん。無力な私をどうぞ許して下さい。
投稿の終わりに
図らずも「猫三題」となってしまった。この三つの共通点は、筆者の猫への愛である。
猫へのエサやりは、非難する人も少なくない。捨てられた猫はどうしたら良いのだろう。
猫に餌をやる人は、捨てられた猫が可哀そうという。
餌をやってはいけないという人は餌をやるから、猫が増えると非難する。
一方、争いの種を蒔いた人は知らんぷり。言うまでもなく猫を捨てた人のことである。
張本人は蚊帳の外。こんなことでいいのだらろうか。
「中島パフェ」管理人である私は、猫好きか、猫嫌いか自分の立場を明らかにしない。
今、中島公園で何が起こっているか中立の立場で伝えたいと考えている。
公園は皆のもの、皆の癒しの空間であることを願っている。