〜2010年6月20日、第5回中島公園彫刻清掃〜
6月20日の午前中、美術愛好者、中島公園近所の住民で構成される、
「中島公園モニュメント研究会」の主催で野外彫刻清掃が行われました。
暑い中31名が参加してくれました。
今回は、中島公園管理事務所の協力を得て、近隣ホテル、大学生、
公園内諸施設の職員等、幅広い方々が、ボランティア参加してくれました。
画像提供:JTBコミュニケーションズ北海道 橋本さん
朝倉文夫「木下成太郎先生像」ワックスがけ清掃 今となっては、この像は国家的文化財です。
東洋のロダンと称された朝倉文夫作品の400点もが戦時中の金属供出で、
大砲などの兵器にされてしまいました。唯一、残ったのがこのブロンズ像です。
「木下成太郎先生像」ワックスの後は乾拭き清掃 重要文化財八窓庵・豊平館に次ぐ、第三の歴史的文化財ですから、清掃作業も慎重を期しました。
ワックスの後は丁寧に乾拭きです。 「カラスの野郎、フンをかけるな。
こちらのお方を何様と心得ているか!」と言いたくなりますね。
「木下成太郎先生像」周辺の草刈あまりにも恐れ多いので、こんな遠くまで刈ってしまいました。
清掃完了、清掃ボランティア全員で記念撮影 久しぶりの晴天の日曜日に、ボランティア活動に参加して下さり有難うございました。
午前10時清掃開始。札幌彫刻美術館友の会長挨拶 野外彫刻を大切にするためには、親しんでもらうことが第一です。
みんなの力で野外彫刻を奇麗にしましょう。
そうすれば中島公園が奇麗になり、札幌が奇麗になります。
最初に山内壮夫「森の歌」の清掃は水汲みから水をかけ、柔らかい布で鳩のフンなどの汚れを取るのが彫刻清掃の基本です。
彫刻が、文化財であり美術品であることを忘れてはなりません。
「森の歌」清掃作業ゴシゴシでなくなでなでの方がいいですね。彫刻に傷をつけないことが作業の大前提です。
小野健寿「のびゆく子等」の清掃 前回は作者の小野健寿先生が参加して、ご自分の作品の解説をしてくれました。
野外彫刻の素材としては珍しい白銅作りだそうです。
清掃前に「四翁表功之碑」の説明 彫刻清掃前に、その素材に応じた清掃法の説明もあります。
「四翁表功之碑」周辺の草刈も行う せっかく彫刻を奇麗にしても、周辺が草ボウボウでは美しくありませんね。
周辺の草を刈ると見違えるように奇麗になります。
キタラ前、安田侃「相響」の清掃 素材は美しいイタリア産の大理石です。 傷をつけないように慎重に作業をしました。
安田侃氏の作品は、札幌コンサートホール・キタラ内の1階ロピー、大ホール内などにもあります。
山内壮夫「猫とハーモニカ」清掃 中島公園ほぼ中央のバラの花壇のある芝生の広場です。
山内壮夫の作品が4点もある「山内壮夫ワールド」です。
山内壮夫「鶴の舞」清掃この芝生広場は、犬の散歩の人が多いので、通称ワンワン広場です。
そういえば、鶴や猫も動物仲間ですね。
山内壮夫「笛を吹く少女」清掃、前から この彫刻は、とても気に入っているので、前後2枚の写真を撮りました。
半世紀以上前の作品なので劣化して表面はザラザラで鉄筋の一部も錆付いているのが分かります。
山内壮夫「笛を吹く少女」清掃、後ろから子供さんも参加しています。ボランティアの活動が引き継がれて行くといいですね。
山内壮夫「母と子の像」清掃2007年、「札幌まつり」の夜、何者かに「母と子の像」が倒され、その後も悪戯被害に遭いました。
この事件をきっかけに「中島公園モニュメント研究会」が立ち上げられました。
毎年2回の彫刻清掃を行っています。 その後、悪戯は無くなりました。
この状態が続くことを願っています。
posted by nakapa at 00:00|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
イベント