2008年12月15日

恋泥棒?

2008/12/15

「恋泥棒?」         
退職後、初めての一泊旅行は定山渓へ「やさいい英会話」の皆さんと行った。 一次会も終わり二次会は部屋に帰ってから始めた。 皆でいろんな話をした。 

「今度はnakapaさんの初恋の話でもきこうか」と、仕切り役のAさんが言った。

「なんで、今度なのだ。 だれも初恋の話なんかしていないじゃないか」と、心に思った。 無理難題を押し付けて困らせたいのだろうか。

私の風采から判断して、恋とは無縁と断定しているようだ。 「恋は心でするものです」とか言ってやりたいが、笑われるだけだろう。

25歳の頃だが、地に足が着かない経験をした。 たとえ話ではない。 心がウキウキして、ほわほわして畳に足が着いた感じが全然しないのだ。

なぜか、6畳一間の部屋をホワホワと雲の上を歩いているような感じでアチコチと動き回った。 歩いているのかホワリと浮いているのかよく分からない。とにかく、ウキウキしているのだ。

初めてのデイトの前の日のことである。 「恋は一生に一度はかかる麻疹(はしか)のようなもの」と、聞いたことがある。 
きっと、これに違いない。 後になってそう思った。

翌日、約束の動物園前に行ったが、彼女は来なかった。 紹介された友人の手前、約束はしたものの、気が進まなかったのだと思う。 後で考えるとだが…。

考えてみれば、これは恋でも、初恋でもないと思う。 しかし、一生一度の「はしか」に罹ってしまった。 その後、現在に至るまで「地に足がつかないようなホワホワ感」は味わったことがない。

こんなことで一生一度の貴重な「はしか」を盗られてしまった。 あれから40年以上たった、今でも残念に思っている。 
ドロボーに遭ったような感じだ。 恋泥棒?
posted by nakapa at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記