2008年12月07日

QPならこう書くだろう

2008/12/7

「QPならこう書くだろう」  
時々「作り話を書いているのではないか」と言われることがある。 しかし、面白い事実はあるが、面白い作り話など、ど素人の私に書けるわけがない。

「お粥を内緒で作った」「ご飯の代わりに肉じゃがを食べたと疑われた」とか、出来事については、ほとんど事実。 事実と事実を繋ぎ合わせることはある。

セリフは脚色する場合が多い。 QPは口下手だから、そのままでは読物にはならない。 分かり易いように直す必要がある。 

いずれにしろ、全ては書いている私の主観。 客観的事実とはかけ離れている場合はあると思う。 

以下、QPならこう書くだろう(nakapaの想像)。

同居人に仮名をつけることにした。 何がいいだろうか? 
そうだ!PP(ピーピー)がいい。 響きが彼にピッタリだ。 

「貧乏自慢のピーピー」、ドンピシャだ。 テレビで「おしん」をやっていた時も「オレのほうが、もっと貧乏だった」と自慢していた。

「今度生まれ変わったら、パンダになるんだ。 大事にされて、楽してモテるんだ。こんないいことはない」と、耳にタコが出来るほど聞かされた。 パンダ名はピンピンにしよう。彼の憧れだから。 

PPは私がご飯の支度をしているときに、ノンビリと新聞を読んでいる。 仕事をしているときならともかく、退職してまでこれではたまらない。

手伝わせてはみたものの全然使いものにならない。不器用なのは仕方がないが、まったくやる気がない。 邪魔になるだけだから、何も頼まないことにした。

ピンピンコロリと行ってくれればいいが、私が先に行ったらどうするつもりだろう。 

「PPがころがりこんできた。自立できないのは教育が悪いせいだ」とか、あの世に行った後までも、息子に非難されたらたまらない。

飯早糞芸の内とは言うけれど、こんな遅い人は見たことない。いつまでたっても片付かない。 仕方がないから新聞でも読んでいよう。

「あなた、ちょっと ご覧にならない。 いいこと書いてありますよ」

『妻に頼らず 元気で長生き 男の料理 実習100回』と、見出しに書いてある。

「オレはちゃんと自立しているよ。 コンビニでも食堂でも食べるところは、どこにでもある。頼ったりしないから心配ないよ」

「他人事ではないのですよ。 経済だってどうなるか分からないんですからね。 外食すればお金もかかるでしょ」

「金のことなんか心配ないよ。 オレなんか1か月3000円の食費で暮らしたこともあるんだ」

「それは昔の話でしょ。 あなたは作ったことがないから分からないのよ。 

ちゃんと栄養のことも考えなければいけないし、安いからといって買えば、危ない食品もあるのですからね」

「はいはい、分かった分かった。 安全と言ってもね〜。 
どれだけ延ばせるかね〜、オレの命。 
はいはい、感謝していますよ。頑張って下さ〜い」

以上、QPならこう書くだろう(nakapaの想像)。

しかし、私が実際に書いたのはこんな具合だ。 短くしただけのつもりだが、どうしても身びいきになってしまう。 困ったものだ。

「あんたも見習いなさい」と言いながら、新聞をみせた。 
『妻に頼らず 元気で長生き 男の料理 実習100回』
との見出しが目に入った。

「この人たちは、すっかり奥さんに頼りきっていたのですね」
「何言ってんのよ。他人事みたいに」
「はぁ…?」
「あんたもそうじゃない。 自分で作ったことないでしょ」
「そうですね。 いつも有難うございます。 感謝してますよ」
posted by nakapa at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記