2008年11月19日

中島公園冬季閉鎖施設

2008/11/19

「中島公園冬季閉鎖施設」       
中島公園は冬でも快適に利用できる公園です。 しかしながら、冬季間閉鎖する施設も、僅かですが、あります。
 
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大中食堂
ボート乗場にある食堂です。再開は来年の4月下旬ごろです。

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ボート乗場
ボートも陸揚げされています。 よく見るとこの写真に猫が3匹。ここも来年の4月下旬に再開です。

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売店Midori
この2年頑張っていましたが、ここも冬季閉鎖になりました。 来年4月中にオープンする予定です。

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日本庭園閉鎖
今年修復された八窓庵が、プレハブ小屋に保護されて冬を過ごします。 日本庭園は、八窓庵と共に来年4月29日に開園予定です。

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外から見える閉鎖された日本庭園。 
11月20日は雪で覆われました。

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冬囲いされた水飲み場(文学館付近)
中島公園内6か所の水飲み場は、凍結防止処置をされて冬を過ごします。トイレは暖房設備があるので使えます。 水飲み場も来春、温かくなってからの再開です。

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テニスコート閉鎖
11月12日に営業終了しました。 再開は来年のゴールデンウイーク頃です。

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閉鎖されたテニスコート
営業が終わり、人っ子一人いないテニスコートです。 アンツーカーコートの向こうに藻岩山が観えます。
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2008年11月18日

使われない日本語

2008/11/18

「使われない日本語」       
かって働いていた私の職場はカタカナ用語が溢れていた。 マニュアルや研修資料は英語のものしかなかった。 それを私たちの先輩が一生懸命、日本語に翻訳してくれたのだ。

後から入った私たちは幸せだ。 外国人と一緒に働いていた先輩達は苦労したようだが、私が配置されたときの職場は全員日本人だった。 

せっかく翻訳してくれたマニュアルだが、その後も日本語は使われなかった。 ピッタリ来ないのだ。 下手すれば誤解を招きかねない。 

今まで日本になかったものを日本語にするのだから無理もない。 置き換えるべき適当な日本語がないのに、無理やり翻訳するのだから大変だ。

それでも日本の法律に則った基準を日本語で書かなければならない。 そうして出来上がった「仕事をする上で必要な基準書」だが、訳された用語だけは、誰も馴染めなかった。

結局、一生懸命翻訳した日本語は、「公式の基準書」の中には存在するが、誰にも使われなかった。ほんの一部を除いて。

苦労して訳した専門用語は、世間にも知られないし、それを仕事とする専門家にも使われない日本語になってしまった。

そこでは正確に誤解のない会話をするためにはカタカナ用語は必須だった。 翻訳された日本語で話すことは出来ない。 お互いに知らないのだから。

技術を海外から移入した日本では、このような職場はいっぱいあると思う。 外国語抜きでは仕事が出来ないのだ。 それがカタカナ用語になっている一面はある。

しかし、巷で使われているカタカナ言葉は、そのほとんどが日本語に置き換えられるもの。 必要がないのに個人の趣味で使われているものが余りにも多い。

テレビ、ラジオ、新聞等は率先して、正しい日本語を使うように心がけてほしい。 特にテレビ、ラジオに問題が多いと思う。 
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2008年11月17日

ワン・ツー・スリー

2008/11/17

「ワン・ツー・スリー」  
〜ワン・ツー・スリー〜
猫の好きなエライ人に、お会いする場面を空想してみました。 無理やりの語呂合わせですが、私にとっては頭の体操です。 

「ご紹介します。nakapa家、殺人課のQPです」
「なに?」
「殺人ドラマが大好きでして…」
「そして、あんたは?」

「ラブ・ロマンスです」
「両方ともニャーワンな」
「どちらがワンですか?」
「両方だ」

「ワンワンですか〜。 ニャンコが好きです」
「なんツーことを。 反抗するな!」

「隠さなくてもいいでしょう。 ミーちゃ〜ん
「静かにしろ! 奥でスリープ中だ」
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2008年11月16日

カタカナ言葉に異議!

2008/11/16

「カタカナ言葉に異議!」       
いにして、私の周りでカタカナ言葉を乱用する人はいない。 しかし、ラジオやテレビでは得意になって使う人も多い。 

本人にしてみれば必要だから使っているのだろうが、なぜ必要なのか、さっぱり分からない場合も少なくない。

自身もカタカナ用語を多用する職場にいたが、仕事用語だから部外の人と話すときに使うことはない。

メディアを通じて話している以上、専門家でない一般大衆に向って話しているはずだ。 それなのに難解なカタカナ言葉を使う。 日本語に置き換えることができる場合でさえ使っている。

ディアを通じて一般に話す場合は、専門用語については注釈を加えながら話さなければならない。 しかし、注釈が多くなれば聞きづらくなる。

当然、カタカナ言葉は最小限に抑える配慮が必要になる。 それなのに、カタカナ用語を垂れ流しする人がいる。 

の配慮もない、一体、伝えたいという意思があるのだろうか。 不思議に思う。ひょっとしたら、歌を歌うようなつもりで話しているのかも知れない。

正直に言うと、何となく曖昧にしたい場合、カタカナ言葉を使ってしまうことがある。 しかし、これは間違っている。 反省しなければならないと思っている。

タカナ用語は、日本語に対応する適切な言葉がない場合使うもの。 はっきりと間違いなく伝えるために、あるのだと思う。 

なかにはカタカナ言葉が格好いいと思って使っている人もいる。 会話は必ずしも意思の伝達でなくても良いのかもしれない。 雰囲気も大切だ。

葉はやはりTPO。 その場に応じて適当に使い分ければいいと思う。 伝えることがなくても話したいときもある。 会話を楽しむ為に話すこともある。

意思は言葉でなく態度で伝えたいと、思うことすらある。 気持を伝えるために、反対語を使うことさえあるのだ。 
「タバコの吸いすぎ、カタカナの使いすぎに注意!」

この程度で十分ではないか。 TPOもカタカナ言葉の一つ。その使用に意義を唱えながら、自分で使っているのだから世話はない。便利なものである。

TPO(ティーピーオー)Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場合)(注:Opportunityと使われることもある)の頭文字をとって、「時と場所、場合にあった方法(服装等も入る)」を意味する和製英語。この概念の発案者は「VAN」ブランドの創始者石津謙介である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

トーコさんへ、札幌のポプラは11月15日現在、こんな風です。中島公園

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2008年11月15日

11月15日の中島公園

2008/11/15

「11月15日の中島公園」       
11月15日の中島公園散策です。 少し戻ったり迂回したりするところもありますが、地下鉄中島公園駅より南に進み、幌平橋駅に行く感じの散策です。 

今年は雪の少ない温かい日が続いています。 必要に応じて、左上の「中島公園マップ」を参照して下さい。

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中島公園北出入口、薄野方面
左側は工事中の中島公園駅の新しい出入口です。 正面は建設中のホテルです。 
銀杏並木で葉のない部分は工事中に移動した銀杏を元の位置に植えた部分です。 

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ボート乗場付近の森
青い部分は冬季閉鎖中のボート乗場、森の後ろの薄青い部分は札幌パークホテルです。

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菖蒲池東岸より西岸を望む
右側の木々の後ろに白く見えるのは豊平館、池の中の黒い点はマガモなどの水鳥です。

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文学館付近の紅葉
北海道立文学館前の園路です。道なりに行くと中島公園駅に着きます。

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菖蒲池の南側、札幌コンサートホール・キタラに近い方
真ん中辺に小さく白く見えるのは札幌市天文台です。無料開放しています。

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キタラ付近の森、南東側
西側は鴨々川、東側はフリマでお馴染みの自由広場です。

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キタラ裏の落ち葉、西側
写真の左側に鴨々川が流れています。ここの鯉はだいぶ少なくなりました。

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鴨々川の鳩、行啓通、南14条橋付近
鳩が並んで水面を見ているような姿が面白いので撮りました。 この辺で毎朝、ラジオ体操が行われています。

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札幌護国神社は七五三
離れて眺めると神社の上に藻岩山が観えます。

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札幌護国神社社務所
紅葉も桜も、いつも奇麗です。 季節感のある、好きな場所です。

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鴨々川の鴨、地下鉄幌平橋駅付近、行啓通の南
菖蒲池が凍結すると鴨は鴨々川に移ります。 今年は、まだ凍結していないのに来ています。 エサを求めてでしょうか。
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2008年11月14日

一日一笑

2008/11/14

「一日一笑」         
問です。 続いていく毎日の中で、あなたがたいせつにしていることって何ですか?
(主婦1,400人のインターネット調査から抜粋しました)

10月22日の北海道新聞に上の様な広告が載っていました。

婦ではありませんが、私がお答えいたします。
答えです。「一日一笑」を主婦の答えの中から選びました。

「笑って暮らせばラッキーカムカム」。 こんな歌詞の歌が昔、流行っていました。 世の中、変わっても笑いの大切さは変わりません。

昼を挟んで約4時間、歩いたり食事をしたり、また歩いたりしました。 その間沢山笑いました。100笑か、200笑か、数えていないから、よく分かりません。

歩数計のような、「笑数計」があると便利ですね。 ちょっとした健康チェックが出来ます。 歩数と「笑い数」とどっちが大切と思いますか?

数が大切だ。 と、言い切るのは難しいですね。 それなのに「笑数計」は売ってないのです。 

私は不器用だから作れません。 腹の辺りに貼って置けば「笑い数」が計れるのではないでしょうか。

日は主婦が笑う姿を垣間見てしまいました。 「一日一笑」など、ウソです。 少なくとも100笑はしていると思います。

主婦を対象とした調査には当てにならないところがあります。 結果が控えめに出てしまいます。 いわゆる「お上品係数」が正しい調査の妨げになっているのです。

私の場合は正真正銘の 「一日一笑」ですから今年度分の「笑い」は、今日で使い切ってしまいました。

いたくないのに、つられて笑っただけです。 私の「笑い」を返して欲しい。 さもないと…、 

明日から又、暗い人間に戻らなければなりません。 
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2008年11月13日

GW記事について釈明

2008/11/13

「GW記事について釈明」         
〜GWの記事について釈明いたします〜

まったく季節感のない記事を載せてしまってすみませんでした。こちらの事情で恐縮ですが、釈明させてください。 後で考えると他の手段もあったと思います。 

2003年3月25日、中島公園を個人でPRするウェブサイト「中島パフェ」を開設しました。 このサイトは中島公園の資料としての側面をもっています。

新聞、テレビ、ラジオ、情報誌、中島公園関連会誌、小学校などで、取材源あるいは参考として利用されることもあります。

基本的には中島公園のPRと「ご案内」ですが、資料として利用されることもあるので、情報量は多くなっています。 又、量の維持も必要と考えています。

しかしながら、「中島パフェ」の記事量が制限いっぱいの50MBに近づいています。 そのため、申し訳ないことですが、このブログを中島公園情報としても利用させて頂いています。

このブログ「中島公園deエッセイsay!」は、約1年前自分自身が雑文を書く楽しみを味わう為に開設した「趣味のブログ」、容量無制限、画像1MBです。

この大きさを利用して、「中島パフェ」から溢れた中島公園情報を載せています。 

勝手をしながら恐縮ですが、札幌の老舗公園「中島公園」に興味を持って頂ければとの、淡い期待も抱いています。
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2008年11月11日

八窓庵倒壊の原因は?

2008/11/11

「八窓庵倒壊の原因は?」         
八窓庵倒壊事故は原因をめぐって右往左往しました。 
太字の部分を読んで頂ければ、全体の流れが分かると思います。予め切り抜いておいた北海道新聞の記事を参考にして、私なりにまとめました。

2005年3月23日
札幌市は3月22日、中島公園内にある国指定重要文化財の茶室「八窓庵」がほぼ全壊したと発表しました。

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管理する市は冬期間、建物をプレハブで覆っていましたが、雪の重みでプレハブが押しつぶされてしまいました。市は同日、被害状況を調べ、文化庁に修復を申し入れました。

21日隣接の豊平館職員がプレハブ小屋が倒れているのを発見しました。 市文化財課の見解では「屋根に積った雪が、風の影響で一方に片寄りバランスを崩した」ということです。

八窓庵は江戸初期の江州(現在の滋賀県)の大名で茶人の小堀遠州(1579−1647年)が晩年に建てた、八つの窓を持つ木造平屋約20平方メートルの茶室です。

札幌の資産家が購入して中央区の自宅に移し、1950年に重文に指定された後に寄贈を受けた市が71年中島公園に移築しました。

2005年4月19日
国指定重要文化財の茶室「八窓庵」の修復が、来年以降にずれ込むことが19日分りました。

雪の重みで倒れたとみられていたが、積雪に耐える強度だったことが判明し、原因を調べる為。 市は「プレハブでの保存が適切かどうかも含めて調査したい」としています。

プレハブは1m以上の積雪に耐えられる(当時の積雪は50cm)。 周囲の庭や生垣を痛める恐れがあるので、雪下ろしはやらず、定期的な点検もしていなかったとのことです。

2005年5月20日
文化庁の調査官が19日、雪囲い用プレハブが倒れてほぼ全壊した札幌市中島公園内にある「八窓庵」の破損状況などを調査しました。調査官は修復・復元は可能だが、来年度の着工は難しいとの認識を示しました。

修復には数千万円かかる見込みで、保険金などを除いた額の半分を国、残り半分を市と道で折半するそうです。

2005年9月13日
札幌市議会が八窓庵の破損状況を報告しました。 市は倒壊当時の積雪重量がプレハブ小屋の強度の範囲内であった可能性を明らかにしました。 

倒壊当時の屋根の雪の重さは306キロで建物強度の428キロを下回っていたそうです。 しかし、小屋の梁2本が横方向に湾曲していたそうです。

2005年9月27日
札幌市は専門家による調査委員会の報告を発表しました。それによるとプレハブ小屋の建築構造に問題があり、設置した道外の業者に損害賠償を求める方針を明らかにしました。

事故当時の雪の重さは306キロでしたが、基準は428キロです。 又、大梁も図面より1本少なく、補強の鉄筋も位置が違っていたそうです。

2005年10月5日nakapa北海道新聞「読者の声」に投稿掲載
「八窓庵修復後は冬の監視万全に」、そのためには日本庭園を冬季間も開放する必要がある。という趣旨の内容。


2006年9月13日 1年後のまとめ、これが結論
雪囲いのプレハブが倒れて全壊した、国指定重要文化財の茶室「八窓庵」の復元は本年度末にも工事に着手し、2008年秋の完成・公開を目指します。費用はプレハブの設置業者が全額負担することになりました。

復元作業には文化財修復に通じた工法や技術が必要なため、文化財建造物保存技術協会の協力を得て、必要な工法を調べて専門の技能者を確保します。工期は2年近くかかる」見込みです。

市は「八窓庵」を冬期間、雪による損傷を防ぐためプレハブで覆っていたが、昨年3月に雪の重みで倒壊したプレハブに巻き込まれ全壊。その後、白石区の倉庫に保管していました。

事故後、専門家で構成する調査委員会が原因を究明。昨年九月にプレハブの梁の強度が不十分だったとして業者の責任を問う内容の結論を出し、市は業者側に賠償を求め交渉していました。

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2008年9月公開を待つ、修復した八窓庵
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2008年11月10日

巧みに操る夫婦舟

2008/11/10

「巧みに操る夫婦舟」         
テーブルの上に読みかけの婦人雑誌があった。何となくページをめくると、こんな記事が目に留まった。
「いまから夫を”いい男”に変える」 

記事は「ファッション編」「キッチン編」「ベッド編」の三つに分かれていた。 QPは一体何を企んでいるのだろうか。今のままでいいのに。

「ファッション編」はスタイリッシュな大人の装いだそうだ。これは議論の余地がない。 私をいい男に変えられるわけがない。

「ベッド編」。 下品な表現は嫌いなので、論文で世間を騒がせた元空幕長の発言を借りることにする。
「そんなの関係ねぇ」

問題は「キッチン編」である。 「心に火をつけ家事の達人に…」と書いてある。 家事なんか大嫌いだ! 今までどおりQPがやればいい。 

小さいときの夢は「お嫁さん」と言っていたじゃあないか。 願いが叶ったのだから、わき目を振らずに最後までやり遂げてほしい。

退職以来、好きなように暮らしてきた。 家にいても同様だ。 多少は我慢をしているところもあるが、これは税金みたいなもので楽しい暮らしの為の納得できる負担だ。

絶対服従の私だが、危機が迫ってくれば話は別である。 
さっそく対策を練った。 ひらめいた格言は、
「攻撃は最大の防御なり」 

不本意ながら攻撃を仕掛けることにした。 さもないと、楽しい生活は瞬く間に破壊される。 正当な理由など要らない。
いつもやられていることをやり返せばいいだけだ。

「あなたは都合のいいように私を変えてきましたね。婦人雑誌にやり方が書いてありましたよ。 この雑誌が証拠です!」
「何言ってんのよアンタ! 今でも家ではゴロゴロしているし、何も変わってないでしょ」

「最近ケンカをしないでしょう。 あなたが私を都合のいい男に変えたからです」
「そんなことないよ。退職して7年もなるのに、ご飯の支度一回もしてないでしょ」

なんだか旗色が悪くなってきた。 やはり慣れない事はしない方がいい。 QPの方がケンカ上手で攻撃のツボを心得ている。 悔しいけど負け戦かも知れない。

「ありますよ。厚別で…」と、最後の抵抗。
退職当時は札幌市郊外にある厚別の一戸建てに住んでいた。その頃のことだが…、
「ご飯の支度、交替でしない?」 突然の提案にビックリした。 

家でゴロゴロして3か月たっていた。 仕事から解放されホッとしていたので、静かに幸せを味わっていたのである。

正直に言うと、「こんなことは予想もしなかった」と言えば嘘になる。 密かに対策を練っていたのだ。 

私の危機管理は常に万全である。 あって欲しくないことに対しては準備に怠りない。 QPに対しては長年にわたり、内偵を続けて来たのだ。

こう出れば、ああ出る。分からないことなど何もない。 一方、QPは私のことなど何も知らない。 一方的に言いたい放題だから こうなるのだ。自業自得である。

机上で考えていたことを実戦に応用するときが来た。 かねて用意していた対応策をQPにぶっつけた。

「それは良い考えですね。2週間交替でやりましょう」
何も知らないQPはニッコリ笑って「お願いね」と言った。
「実は私からもお願いがあるのです」
「何でも教えて上げるから気楽に言ってちょうだい」

「教えてくれなくて結構です。 テレビでも観ながら ごゆるりとお待ちください。 一人で自由に作るのが好きですから」
「そぉ、好きなようにやってちょうだい」

「一生懸命作りますから、残さず食べてくださいね」
「もちろんよ〜。上げ膳据え膳なんだから」

善は急げだ。さっそく、夕飯の用意をした。 QPはテーブルを見たとたん…、
「何よこれ!」
「夕食です。 お行儀悪いですね。食べるときは『いただきます』と言ってください」
「豆腐、丸ごと出して、どうやって食べるのよ!」

「柔らかいから箸で食べられますよ。 ネギもありますよ。唐辛子をかけるとビリッとして美味しくなります」
「ネギ、丸ごとじゃない」
「そこに鋏がありますね。 必要な分だけ切って食べてください」

私は先のことを考え過ぎるのかも知れない。 料理を作っているときに、早くも後片付けのことを考えてしまう。

オカズを豆腐にしたのは食器が水洗いですむからだ。 ネギをを丸ごと出すのは まな板を汚さないため。 

それに、必要な分だけ食べて残りはそのままとって置くこともできる。けだし名案ではないか。 材料と水とエネルギーの倹約にもなる。 今流に言えばエコである。 

「エコなんですよ」
エゴじゃない」
どうやら面倒くさいからやらないと勘繰っているらしい。 QPに理想を語っても無理かもしれない。

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朝食の支度をしていると背後に人の気配を感じた。 振り向くとQPが立っていた。
「味噌汁作るところなんですよ。自由にやらせてください」
「それ、味噌汁の鍋じゃないよ」

「そんなことまで決められたら何もできません。分かりました! 何でも言うとおりにしますから言って下さい。 ご指示ください!」
こうなったら、「頭」の丸投げだ。 何もかも言う通りにする「手足」に徹することにした。

一応、怒ったようなフリをしているが、ここまでの展開は、私の描いたシナリオどおりである。

「じゃあ、味噌汁の鍋だして」
「どこにあるのですか?」
「そこよ。 ダシもいるでしょ」
「どこにあるのですか?」

こうして延々と「どこにある?」「どうするの?」が続くことになるのだ。QPは根気よく次から次へと指示を出した。 

私は言われた通りのことだけをした。 30分もするとQPは音を上げることになった。 このゲームはやる前から勝敗は決まっているのだ。 

いよいよ最終段階だ。 ここで手を抜いてはいけない。 最後の詰めである。

「あんた、ホントに役立たずね」
「でも、頑張ります」

「私の方が疲れちゃうよ」
「頑張って下さい。 まだ始まったばかりです。二人の幸せのためです。私も全力を尽くします!」

「もういいわ。私がやるから」
「それはいけません。 2週間交替と決めたばかりでしょ」

最後まで「やる気」を見せたが、食事当番は1食半でおしまいとなった。 QPがやりたいというものを、無理に止めることはできない。

波高し 巧みに操る夫婦舟 
       面舵いっぱい それっ!ヨーソロー
 

<登場人物>
nakapa  夫婦舟船長   何もせんから、せん長。
QP    夫婦舟機関長  言うこと聞かん、きかん長。

特別出演 元航空幕僚長  「勇猛果敢 支離滅裂」→
→ 憲法第9条?「そんなの関係ねぇ」


<参考1:>
2008年4月18日定例記者会見での当時の航空幕僚長発言。
航空自衛隊のイラクでの空輸活動をめぐり、活動の一部が憲法第9条第1項に違反するという判断を含んだ名古屋高等裁判所判決について、
「…大多数は『そんなの関係ねぇ』とういう状況だ…」

<参考2:「自衛隊 - 通信用語の基礎知識」より抜粋>
陸上自衛隊「用意周到 動脈硬化」
元々、GHQにより「旧日本陸軍を否定する」ところから組織作りが始まったため、あまり伝統というものが無い。

海上自衛隊「伝統墨守 唯我独尊」
陸自とは対照的に、旧日本海軍の人員を引き継いで発足した組織であり、旧軍の要素を今も色濃く残している。このため、伝統を重んじる気風が強い。

航空自衛隊「勇猛果敢 支離滅裂
手本は米空軍であるため、自衛隊の中では最もアメリカナイズされている組織であり、「ジョーク」を許容する空気が流れている。
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2008年11月09日

地下鉄に自転車乗入れ

2008/11/9

「地下鉄に自転車乗入れ」         
札幌市営地下鉄幌平橋駅等で自転車の地下鉄持込実験

札幌市は地下鉄、麻生駅、幌平橋駅、真駒内駅で自転車の地下鉄持込実験をしました。

利用客が駅まで乗ってきた自転車をそのまま車内に持ち込めるようにする試みを9月4日から19日まで行いました。

実施日は9月10・11・17・18・19日で、いずれも土・日・祝日です。

市は実験とアンケート結果などを踏まえ、今後の実用化について検討します。
(参考:北海道新聞2005年9月5日)

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<nakapaの感想>
3年前の話ですが、今でも関係あるのです。 麻生駅、幌平橋駅、真駒内駅の改札口は一つだけ幅が広くなっています。 自転車を押しながら通れるようにしたのです。

大きな荷物を引きながら歩くときは少しだけ便利かも知れません。 あれから3年間、2回目の実験は行われていないと思います。

一体、地下鉄の自転車乗り入れは導入されるのでしょうか? その後のフォーローがありません。

見た感じでは難しそうでした。 先ず、余程空いていないと、自転車は邪魔です。 エレベーターに自転車を出し入れするのも難しそうでした。

全体的に見て地下鉄構内は自転車を押して歩くようには出来ていません。 車内でも自転車は以外にスペースをとるものです。 

実用の意味でしたら、深夜の荷物輸送に使った方が良いと思います。炭酸ガス放出量からいっても、その方が効果が大きいと思います。
タグ:事件事故
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