2008年06月26日

たそがれて3割亭主

2008/6/26

「たそがれて3割亭主」  
野球なら3割打てば好打者だ。 しかし、亭主はどうだろう。「いいところが3割もある」と喜ぶべきか? 「7割嫌われた」と悲しむべきか? これが問題だ。

毎朝、中島公園にラジオ体操に通っていた。健康のためにである。 しかし努力もおよばず、腰痛で入院する羽目になってしまった。3年前ことだった。

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2004年9月8日台風18号によりラジオ体操場は立入禁止となってしまった。それでも体操は中止にならなかった。もとより自主的にやっていることだから、誰にも中止にすることはできない。しかし、立入禁止の場所には入ってはいけないと思う。 

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「台風・倒木なんのその!」その心意気はよしとするが…。 
「立入禁止なんのその! ここは私の体操場」。 う〜ん?


入院前は中島公園で力いっぱいラジオ体操をしていた。 だから、ダラダラとおしゃべりしながら体操する不真面目なシニアグループが目障りだった。 

しかし、結果はどうだ。彼らはみんな、元気いっぱい休むことなく体操を続けている。けっきょく、力いっぱいまじめに体操していた私の方が、腰痛で入院してしまった。 

このことを深く反省し、退院後はQPと一緒に、楽しくやるのが一番と思うようになった。
 
朝6時30分、ラジオからテーマミュージックが流れる。
「さあ!ラジオ体操だ」
 
私の体操準備はお世辞から始まる。 楽しいラジオ体操のためには必要な雰囲気作りのつもりだ。

「素晴らしいプロポーションですね。おなかもへこんでますよ」
「出てるわよ」とニッコリ。確かにポコッとでているが、キッパリと否定する。 これで楽しいラジオ体操の準備は完了だ。

目的はいうまでもなく健康の維持。 「成功のコツは成功者のまねをすることから始めよ」と聞いている。 

中島公園の不真面目なシニアグループを見習い、QPと向かい合って話しながら体操をすることにした。

今朝の話題はニュースで聴いたばかりの死亡事故についてである。 小学生が天窓の上に乗ったら、ガラスが壊れ、落ちて死んだそうだ。 楽しい体操には相応しくない話題だが、QPが持ち出したのだから仕方がない。 

「そんな所に乗る子が悪い」と、QPが得意の自己責任論。
「作るほうにも責任がありますよ」

体操をやりながらだから、イチ、ニイ、サン、シ、……、の合間に短い言葉でいわなければならない。 誤解の生じ易い状況である。

言いたいことは「建物を建てる以上、利用状況に応じた強度で造らなければならない。もし、不可能なら立入禁止など必要な制限をつけるべきだ」ということ。

しかし、QPは「作った人が悪い」と受け止めたらしい。それを自分の料理へと連想させ、いきなりかみ付いてきた。

「私が作った料理が多いと言って残すでしょ。 それなら自分で作ればいいのよ」
どうして、このような展開になるのか、理解できないが毎度のことだ。

「それとこれとは別でしょう」
「同じよ、あんたの兄弟はみんなそうなのよ。おにいさんも理屈っぽいしね!」

ケンカをしても相手の親類の悪口を言わないのがルールと思っていたが、簡単に侵してくる。それに、こんなに長々としゃぺっていては体操にならない。

「ホラホラ体操が音楽に合っていませんよ」
「後ろ向いてよ!」
今度はひと言だが厳しい注文だ。顔も見たくないということだろう。 

「料理と事故は別でしょう」
「その話はもう終わったの!」

死亡事故の話はQPが持ち出したことだ。「小学生の自己責任」と言われても、「はい、そうですね」とは言いかねる。 造った者の責任も指導者の注意義務もあるのではないか。

これでは質問をしておいて、回答を遮るのと同じことではないか。 断じて許すわけには行かない! しかし、黙ってしまった。 

何か言えば「しつっこいね!」と返されて、それでお仕舞いだ。

私が、後ろ向いたかどうかは別として、ラジオ体操は型どおり終了した。 勝ったQPは朝食の支度にかかった。 

負けた私は、いつもの「紅茶サービス」をする気力も失い、自室にこもってしまった。

しばらくして、QPが呼びに来た。
「紅茶番いないから、コーヒーにしたよ」。 紅茶番とは私のことである。

「インスタントですね」
「当たり前よ。部屋で何していたの?」

「これからの人生について考えていました。この先二人でやっていけるのかとか…」
「どうして?」
「文句ばっかり言われているでしょう」

「そうかな〜? だけど7割くらい嫌いだから、言ってるかもしれない。 いいところは、3割くらいしかないよ」
posted by nakapa at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記