2008年05月13日

中島公園を道遺産に

2008/5/13

「中島公園を道遺産に」         
中島公園の景観を残すことは、札幌の歴史を残すことと同じと思います。中島公園は明治時代の公園としては非常に珍しく、地元住民の意思で造園されました。

菖蒲池の向こうに望む藻岩山の景観は絶景です。札幌の父なる山、藻岩山あっての中島公園です。その藻岩山連峰が最近、高層ビルの建設で徐々に隠れ始めています。

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北海道遺産という制度がありますが、首尾よく中島公園が北海道遺産に選ばれれば、景観を守ろうと言う札幌市民の意識も高まり、地域住民の協力も期待しやすくなるでしょう。

中島公園に移築された国の重要文化財である、豊平館や八窓庵は、古き良き札幌の景観とともにあって、移築の正当性を主張できると考えます。

ビルの谷間に隠れてしまうのなら、元の場所にあったほうがいいでしょう。

中島公園の隣は薄野です。夜の街として知られていますが、もう一つの顔は寺町です。中島公園周辺から薄野にかけて寺や神社が数多くあります。 

その他、札幌の古い部分が残されています。 札幌も900年すれば千年の古都であることを忘れてはなりません。

札幌駅前の発展が著しく感じる今日この頃ですが、気にかけることはありません。 幸い、薄野を含めた中島公園周辺には札幌の古い部分が残っています。 

新しいものを作るより古いものを残すほうが重要です。少なくとも札幌南部については「歴史ある街」を目指すべきと思います。

中島公園の北海道遺産指定は、その第一歩です。藻岩山を含む中島公園の景観を残すことは、札幌の歴史を残すことと同じではないでしょうか。
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2008年05月12日

時間のブルジョア

2008/5/12

「時間のブルジョア」         
金のブルジョアがあるなら時間のブルジョアもあっていい。
「草思堂随筆(吉川英治)」よりの引用である。

「お金に不自由しない人がいるのだから、時間を思いっきり贅沢に使える人がいてもいいだろう。人それぞれの価値観で生きたほうが、愉快だし、楽だろう。」と言う意味だそうだ。

しかし、憧れの「時間のブルジョア」も、なってみれば大したことでもない。楽には違いないが期待したほど愉快でもない。

まして時間を思いっきり贅沢に使っている感じなどぜんぜんしない。 時間はいくらあっても足りない。もてばもっと欲しくなるものだと思った。

ある日中島公園で遊んでいる小学生から時間を聞かれた。 突然の難問にうろたえた。 実は時計など持っていないのだ。 

じっと空を見つめると藻岩山の上に太陽が見える。
しめた!と思い「3時15分くらいです。気をつけてお帰り下さい」と丁寧に答えた。

「時間のブルジョア」になった私は時計など持っていないのだ。その代わり太陽の位置で時間を計れるようになった。

自然の恵みと世間様に感謝しながらの日常。穏やかな暮らしも悪くないものだと思った。

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札幌市中島公園、菖蒲池越に藻岩山を望む。
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2008年05月11日

「決まった場所で体操

2008/5/11

「決まった場所で体操」       
住いの東側は中島公園です。ここでは近所の住民が毎朝ラジオ体操をしています。音は聞こえますがラジオは見たことがありません。

よく見ると広場の中ほどにあるスピーカーから音が出ています。時間になるとどこからともなくぞろぞろと人が集まり、挨拶抜きで体操し、終わると黙々と帰ります。

主催者が誰なのかも分かりません。謎のラジオ体操ですが朝の空気は気持ちがよく、小鳥のさえずりも聞こえます。

北西側は古い塀のお屋敷です。広い庭に木がいっぱい植えられて森のようになっています。

門が開いたのを見たことがありません。ここも謎の家です。そして、南側が桜並木が綺麗な護国神社です。

「謎のラジオ体操」「謎の家」は新住民である私の印象です。ラジオ体操の主催者も、お屋敷の持ち主も、古くから住んでおられる方はご存知と思います。

ラジオ体操をする場所は、それぞれの人に決まった場所があるようです。2004年9月に台風18号があり、この広場でも多くの倒木被害がありました。

木は倒れたままで、惨憺たる有様でした。立入禁止にもなっていました。それでも、人々はいつもの場所でラジオ体操をしていました。下の画像をご覧下さい。

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よく見ると白樺の木が折れています。

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他に広い空き地はあるのですが、お気に入りの場所です。

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立入禁止テープもなんのその。ここはワシの場所。
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2008年05月10日

新聞→HP→ブログ

2008/5/10

「新聞→HP→ブログ」         
どこの誰とは言わないが、経済観念がまったくない。 気前がよいわけでもない。 メンドウな事が嫌いで、ただ楽をしたいだけの若者である。

およそ6年前、荷物を全部置いて身体一つで家を出た。 ときどき帰ってくるので、家出ではない。

誰に似たのか不精なのだ。やたらに手間を惜しむ。「部屋は借りたいが引越し作業は嫌だ」。ただそれだけの話。

身の回りの物だけを持って出て行ってしまった。 いずれ荷物は取りにくると思っていたがいまだに置いたままである。

1年たったとき、荷物は拾得物として処理することにした。 整理したらいろいろ出てきた。

大きい物ではエレキギター&アンプ、パソコン、プリンタ、カメラ、スキャナなど沢山。細かいものではクーポン券、切手、紙、封筒、その他文房具がいっぱい。 切手はかなりあり、6年間使ってもまだ残っている。

しかし、事務用品はどうしようかと悩んだ。 もったいないから何かに使えないかと考えたが、無職だから使う機会がない。

それで思いついたのが東京の親戚への「近況報告」。 単なる手紙ではない。パソコンの練習を兼ねて新聞のスタイルをまねてみた。

それが、いわゆる「情報発信」の始まりだった。 その後、ホームページを開設し、昨年末にはブログを公開した。

「近況報告新聞」もホームページやブログも主な記事は全部中島公園をテーマにした。

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5年前の中島公園、地下鉄幌平橋駅裏

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2004年9月8日の台風18号の後、同じ場所

約100年かけて造られた中島公園が以前の姿に戻るのはいつだろうか。
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2008年05月09日

命とは時間ですか?

2008/5/9

「命とは時間ですか?」  
今朝の新聞によると、国会議事堂内で自衛官の自殺未遂騒ぎがあったそうだ。20歳の制服姿の陸士長が短刀を使い腹を数回刺したが軽傷だったそうだ。「武士の情けだ、死なせてくれ」と口走ったという。軽傷でも腹を刺したら痛いだろう、何回も刺して、挙句の果てにこのセリフ。立派なものだと感心した。

私だったら、死のうとしたことなどスッカリ忘れて「痛い痛いよ〜。助けてくれ〜」とか言うだろう。と思うには理由がある。もし、自分が病気で寝たきりになったら、どうしよう。毎日が苦しいだけだったら、どうしよう。ちょっと想像しただけで足がすくんできた。ソファーに座っていながらである。苦しくも、痛くもない方法をいろいろ考えていたら、高層ビルから飛び降りる自分の姿が見えてきたのだ。

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在職中は老後のことが心配で、出来るだけ無駄遣いはしないで貯金をしたが、いつの間にか老後になってしまった。もう貯金をする必要がない。貯金するほどの収入もないが……。病気に備えるといっても、あらゆる病気に備えることなどできない。こんなことをくどくど言っていたら、Aさんが明快な答えを出してくれた。

「病気になったら、いくら必要なの。1000万、1億。いくら貯めたって最後は全部、医者に取られちゃうよ」
確かに命は惜しいから、治るかも知れないと思ったら使ってしまうと思う。最後は全財産を医者に差し出すことになるだろう。いつも、ノンビリ楽しく暮らしているが、たまにはこんなことも考える。
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2008年05月08日

中島公園の野外彫刻

2008/5/8

「中島公園の野外彫刻」       
中島公園には10点の野外彫刻があり、その半分は山内壮夫の作品。その中で、一番気に入っているのが「母と子の像」です。キタラの前にある安田侃の彫刻「相響」は比較的新しく、中島公園を訪れる人々に人気のある作品です

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歴史的にも芸術的にも最も貴重な朝倉文夫の「木下成太郎先生像」は、国家的にも貴重なブロンズ像です。 木下成太郎は80年前に現在の武蔵野美術大学を創設しました。

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朝倉文夫のブロンズ像は戦争中に大砲などの兵器を作るためにつぶされ、唯一残ったのが、この「木下成太郎先生像」です。歴史と芸術の「中島公園」には国指定重要文化財、豊平館と八窓庵(復元中)があり、新たな柱として「木下成太郎先生像」が加わった思いです。像そのものは以前からありましたが、国家的にも貴重な文化財とは知りませんでした。私にとっては素晴らしい発見です。
タグ:彫刻友の会
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2008年05月07日

彫刻悪戯防止のCM

2008/5/7

「彫刻悪戯防止のCM」         
6月中旬は「札幌まつり」。去年の祭りの最終日、中島公園の彫刻が悪戯に遭い、写真のようにされた。

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その後、北海道新聞2007年8月2日朝刊29ページに「街のうた 『母と子』の願い」に次のような趣旨の記事が載っていた。

「中島公園で 6月下旬、無惨な姿で見つかった『母と子の像』は今、何とか元通りになって静かに立っている。(中略)

『市民みんなのものという意識で利用してもらえば、もっと素晴らしい公園になる』。坂下さん(管理事務所長)は日々願う。それは『母と子の像』にとっても理想的な居場所に違いない」

綺麗になった「母と子の像」
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この記事を読んでホッとした。 私自身は中島公園近くに住む一住民にすぎないが、この問題では心を痛めていた。 

なんとか自分でもできることはないかと考え、次のような「意見広告」を1週間に一度、ラジオで放送してもらうことにした。

FMラジオカロス・サッポロ78.1MHz毎週木曜
20時台1回放送「山鼻、あしたもいい天気!」

以下について、毎週木曜夜8時台にラジオカロスより約半年、CMとして放送した。

「中島公園の野外彫刻を綺麗にしよう。 札幌祭り最後の夜、山内壮夫の名作「母と子の像」が無残にも押し倒された。

更に 母と子の4つの目を真っ黒にされた。 こんな悪戯は絶対にやめよう!野外彫刻を大切にしよう。 中島公園を綺麗にしよう」
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2008年05月06日

桜の〆は八重桜

2008/5/6

「桜の〆は八重桜」         
4月22日中島公園桜開花情報、4月27日中島公園桜満開情報に引き続き、桜の〆は中島公園の八重桜情報です。園芸市、チューリップ花壇の画像もあります。ご案内のためのページなので撮影場所・月日については明記しています。5月6日朝7時前後の撮影です。今回は中島公園のマップも載せることにしました。撮影や行楽の参考になれば幸いです。

マップの上が東(豊平川側)、下が西(電車通側)です。
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桜と地下鉄中島公園駅。下の画像に続いています。
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札幌パークホテル北側(南9条通)。東側にも桜並木あり。
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桜で囲まれている札幌パークホテルの駐車場。
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中島公園駅からキタラに向う園路、藤棚脇の枝垂桜。
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豊平館側から池越しの天文台を望む。
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中島公園の西側に市電電停。入口まで続く桜並木。
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天文台側から豊平館方面を観ると八重桜。
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菖蒲池の南側、キタラに近い場所。ここにも八重桜。
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行啓通からキタラへの園路。画像の右は園芸市会場。
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鴨々川上流(キタラの南側)白鶴橋の手前。
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鴨々川を更に上流へ、行啓通手前の広場。
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札幌護国神社社務所前。
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札幌護国神社社務所横(南側)。
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画像左側が札幌護国神社
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早朝の掃除をお母さんと一緒にするお子様の手にほうき。
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菖蒲池東側の森、文学館近く。
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まだ、お客のいない早朝の園芸市。
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地下鉄幌平橋駅前広場のチューリップが咲き始める。
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タグ:桜開花
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2008年05月05日

ポプラ伐採で反省

2008/5/5

「ポプラ伐採で反省」         
中島公園は緑の多いところですが、「自然」とは違います。すべて人工物です。小川も池も造り物です。造った時代は明治から去年まで、いろいろです。花木も欧米産、内地産などいろいろです。

目玉は10年前に完成した「札幌コンサートホール」です。いろいろ特徴のあるコンサートホールですが、今回は1本のポプラの木に注目したいと思います。

キタラ前の名物ポプラは2006年8月ついに、その姿を消しました。2004年に中島公園に凄まじい傷跡を残した、台風18号にも耐えた大きなポプラです。 その後のチェックの結果、危険木と診断され伐採されました。

次の写真は2006年8月の伐採直前の写真です。
「台風でも生き残ったのだから、何も慌てて切り倒さなくていいのに」と思いました。浅はかな考えでした。

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次の写真は切った後です。大きな空洞を見て、「切り倒してよかった」と思いました。 論より証拠ですね。 私をはじめ「倒すな」と言った人達は以後、沈黙です。

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反対意見を押し切って、ものごとを実行するには勇気がいるものです。 間違った発言をした人は、その後ダンマリでいいのでしょうか。

反省していますが、2年もたってからでは遅いですね。 穴があったら入りたいです。 正直に言って伐採の後は、すべてが終わったような気がして、反省するのも忘れてしまいました。

思い起こせば、恥ずかしいことばかりです。 相も変わらず反省の日々を送っています。
タグ:事件事故
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2008年05月04日

素直な若者

2008/5/4

「素直な若者」       
ホワイトロック(札幌シティ・ジャズ)で出合った 素直な若者クリックすると元のサイズで表示します

去年の夏の話だが、「中島公園をジャズの公園に」というイベントが行われた。

内外から一流ミュージシャンを呼んで、このテントの中で、音楽を聴いたり食事をしたりして楽しもうという趣向だ。

なんでも国内初の試みだという。先ず、上の写真を見てほしい。「主役」はこの若者である。

「オジサン、おれの写真を撮ったな」
「入っちゃったね〜。削除しようか」
「いいよ」
「ホームページ作っているんだ」と言いながら名刺を渡す。
「オジサンは凄いんだな」

若者の素直な反応に、何か後ろめたい気持ちになった。 一瞬 「肩書詐称」という思いが、浮かんでは消えた。

名刺には「ラジオなかぱ 番組担当」と麗々しく書いてある。 うそではないが、何か勘違いさせるような内容だ。

一瞬のたじろぎ、一瞬の反省の後に出たのは次の言葉。

「無職だから、いろいろ暇つぶしにやっているんですよ」
「……」

素直じゃないね〜。まったく。  
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