2008年04月20日

カムバックサーモン運動

2008/4/20

「カムバックサーモン運動」       
初対面の人との会話は面白い。 何が飛び出してくるか分からないからだ。 そのオジサンは耳元でささやくように話しました。

「豊平川でアキアジ獲ってるヤツを見かけたんだよ」 
「密漁じゃあないですか! 腹立つな〜、もう」 
「どうかな? コッコだけ採って、放すんだよ」

「可哀想じゃないですか。 産卵の為、苦労して川を上ってきたのですよ」
「アキアジでも苦労するのかい」
「腹から筋子採って食べちゃダメですよ」

「エサにするんだ。コッコに塩つけてちょうどいい硬さにするんだ。それを針に付けると、ウグイがじゃんじゃん釣れるんだよ」
「ウグイなんて不味くて食えないでしょ」

「遊びだからな」
「冗談じゃない!鮭を釣ったら罰金50万円ですよ」
「獲ったアキアジは放してやるんだよ」
「筋子とって、ホッチャレを棄てただけでしょう」

皆さんはどう思いますか。札幌市内を流れる豊平川にサケを呼び戻そうと、市民の呼びかけで始まった「カムバックサーモン」運動は今年で29年目です。故郷に帰る鮭を大切にしましょう。
 
アキアジ=鮭、北海道の方言
ホッチャレ=産卵後の瀕死の、あるいは死んだ鮭

札幌の母なる川、豊平川は中島公園の東側を流れています。
 
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中島公園から出たところに幌平橋があります。そこから眺めた豊平川です。 手前が中央区、向こう岸が豊平区です。豊平川は中島公園にほぼ隣接した川です。
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2008年04月19日

クロッカスの想い出

2008/4/19

「クロッカスの想い出」       
およそ1年前(2007年4月15日)の中島公園は、こんな冬景色でした。 暖春の今年との違いが際立っています。

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咲き始めたクロッカスの花の上に雪が積もっています。可哀想ですね。 私にもクロッカスの想い出があります。まだ、独身のころですが、私は見栄をはって、高級レストランへ食事に誘ったりします。

彼女は、そのお礼に、故郷から送ってきた花咲蟹を新聞紙にくるんだままくれるのです。臭うような気がして恥ずかしかったですね。若いのに所帯じみた人です。私の雰囲気に合わせているつもりかも知れません。

美しいハーモニーを彼女と一緒に聴きたくて、無理してチケットを買い、「ウィーン少年合唱団」公演に行きました。そのお礼が「歌謡ショー」です。勤め先の庶務課長からチケットをもらったそうです。そこで聴いた歌が「花はおそかった」です。 

なぜ覚えているかというと最後に「バカヤロー」と叫ぶから。それが私のクロッカスの想い出でです。こんな歌詞でした。
君が好きだった クロッカスの花を 僕は探していたんだよ♪
君と夢にみたクロッカスの想い出花を抱かせてあがようね♪

(セリフ)
信じるもんか!
君がもういないなんて…
僕の命を返してくれ
返してくれよ!

君の好きな 花は 花は 花はおそかった〜♪
バカヤロー!

雪に埋もれた可哀想なクロッカスを見て、二人で「歌謡ショー」へ行ったことを思い出しました。こうして書いてみると、たいしたことないですね。役者がわるいのか。文章が下手なのか。あるいは「歌謡ショー」がね〜。およそ40年前の、中島スポーツセンターでのことです。今は撤去されましたが、ここではクラシック音楽も、歌謡ショーも、プロレスもやっていました。
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2008年04月18日

9条は押し付けでない

2008/4/18

「9条は押し付けでない」         
「中島公園新着情報」には、何でも好きなことを書いています。ユーモアを大切にしていると言いながら、二つも堅苦しい話題を続けてしまいました。ジョークのかけらもなくて、すみません。

今日こそ柔い話題をと思っていたのに、ビッグニュースが入ってしまいました。今朝の新聞に「戦争放棄条項を初判断、判決確定の見通し」との見出しが躍っていました。日頃、笑って暮せるのも、平和のお陰と思っています。戦争放棄条項について初めて司法判断が示されたのです。硬い話で恐縮ですが、お付き合い下さい。

4月17日、名古屋高裁は自衛隊のイラク派遣差止め訴訟で「武力行使を禁じたイラク特措法や憲法9条に違反する活動を含んでいる」と結論付けました。平和の為に一歩前進とは思いますが、これで安心とはまいりません。「だから、九条は改正しなければいけない」という声が必ず上がってきます。

民主国家で議論は自由ですがウソはいけません。「憲法九条は米国の押し付け」というのは巧妙なウソだと思います。米国が深く関与したことは事実としても、「押し付け」とは言えません。米国の意図はともかく、「これからは戦争しなくてよい」と思ってみんな喜んでいたのです。

人の嫌がることをするのが「押し付け」ではないでしょうか。人の喜ぶことでは押し付けにはなりません。当時の日本人は心から喜んでいたのです。少し想像力を働かせれば分かることです。戦争で苦しめられて、家族・友人の命まで奪われて、挙句の果ての敗戦です。

戦争放棄条項を読んで「戦争をしない国になれた」ことを知り、国民は喜ばずにはいられません。たとえ、米国の方針だとしても、押し付けられたと感じる人がいる訳がありません。しかし、いつの世にも例外的な人達はいます。戦争のお陰でいい思いをした人、敗戦によって利権を失った人。日本を戦争に導いた人達等です。

敗戦にも関わらず、東西冷戦の影響で、彼らの勢力が温存されてしまいました。後に総理大臣になった人もいるほどです。憲法九条を歓迎する中でも0.1%以下の、ごく少数の人たちは、再び戦争の出来る国にすることを望み、九条の制定を苦々しく思っていました。0.1%と言っても、侮れません。金と権力のある10万人です。1万人かも知れません。いずれにしろ、ごく少数です。

今回、名古屋高裁により戦争放棄条項に初めて判断が示されました。このリアクションとして「だから、九条は改正しなければいけない」という声が大きくなってくると思います。更に「憲法九条は米国の押し付け」との意見がマスコミを賑わすことになると思います。しかし、事実でないのでキチンと証明されることはありません。だからこそ、ネガティブ・キャンペーンが検証されることなく垂れ流されるのです。

憲法論争はこれからが本番です。今までは右だろうと、左だろうと、戦争の苦痛を味わった人達が世論をリードしていました。「最後の一線は踏み越えないだろう」という安心感がありました。しかし、今の指導者は戦争をまったく知りません。悲惨さを体験したことがないので、外交やビジネスの延長のように考えています。戦争の本質が恐怖、悲惨、裏切り、殺戮であることを実感していないから、戦争を自分の死と関連付けて考えられないのです。 

敗戦後の非戦の誓いを、前世代より引き継いで、一人ひとりの心の中でもっていなければならなりません。戦争放棄を押し付けなどと感じた人はいなかったのです。これだけは事実です。一握りの権力者は別として。以上、今朝の新聞を読んで私の感じたことを書かせてもらいました。

話し変わりますが、最近の中島公園です。

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鴨々川にかかる公園橋近くのクロッカス。向こうに見えるのは札幌コンサートホール・キタラです。
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2008年04月17日

忘却のイージス艦

2008/4/17

「忘却のイージス艦」         
イージス艦と漁船の衝突事故から2ヶ月たとうとしている。 世間ではもう忘れられているようだ。 事故直後あれほど騒がれたのが嘘のようだ。

新聞などで連日、あたかも原因を突き止めたかのように書いていた。イージス艦が「海上衝突予防法」に違反したのが衝突の原因。見張りが悪い、レーダー員は何をしていたか、当直士官の判断ミスなど…。

しかし、事実は当局発表、あるいはリークを垂れ流しただけと思う。 報道の一つひとつは「当局発表として事実」かもしれないが、情報の受手は「事故原因は分かった」と誤解してしまう。

2ヶ月たって、ようやく、原因の一部が明らかになろうとしている。 報道によれば海難審判が「衝突防止に向けた乗組員の安全指導体制の不備」など海上自衛隊の組織的責任に言及した。 叉、清徳丸の衝突回避処置不十分の可能性も浮上してきた。

一方、海上保安庁では4月16日午後事故現場周辺で、イージス艦を実際に航行させて事故状況を再現する検証を実施した。 再現には清徳丸や僚船に見立てた漁船なども航行させた。

新聞の論調も、捜査から調査優先に転換を促すなど、冷静になっている。 イージス艦の例で言えば当直員らの危機意識を散漫にしていた組織の背景要因の解明こそ焦点と断じている。

「高度技術社会における事故は、表面的には現場のスタッフのミスが原因のように見えても、ミスを誘発したり、ミスが事故に直結するのを防げなかった組織的要因のほうが再発防止には重要な場合が圧倒的に多い」北海道新聞4月14日柳田邦男の論文より抜粋。

これは、ある意味で冤罪と似たところがある。 例えば、イージス艦の当直員を犯人にしてしまうと、真犯人である「組織」は、お咎めなしで生き残ってしまう。 これでは事故原因の究明はできないし、再発防止など不可能になってしまう。

イージス艦の見張員が責任を感じて自殺をしようとした。幸い一命を取り留めたものの、私には他人事と思えない。

もし私が、その見張員だったら、同じことをするかも知れない。組織の中では末端の人間は歯車のようなもので、極端に言えば「しっかり仕事をする自由」もない。  

漁船のお二人が、犠牲(行方不明)になったことを考えると、不謹慎な発言かもしれない。 しかし、自殺未遂の見張員も別の意味で犠牲者に思える。いつの世でも「犠牲になるのは下積みの者ばかり」でいいのだろうか。

話し変わりますが、最近の中島公園の様子です。

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札幌市中島公園は南北に地下鉄駅をもちます。北は中島公園駅、南に幌平橋駅です。 画像は幌平橋駅前広場です。

この駅の周りにはコンビニやラーメン屋がありません。何一つ店というものがありません。中島公園専用駅みたいなものです。一方北の中島公園駅は薄野繁華街に続く駅です。
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2008年04月16日

エッセイのブログ開設

2008/4/16

「ブログについての想い」         
〜中島公園新着情報について〜
およそ6年前にホームページ作成の為にデジカメを購入。その後、偶然の機会にプロのカメラマンと話すことがあった。
 
彼はいろいろ写真の撮り方を教えてくれたが、私はその方面には無関心だったので、「写真は記録や情報の伝達の為に撮っています」と生意気なことを言ってしまった。

当時は中島公園のウェブサイト「中島パフェ」を開設して2年を経過。 Yahoo!Japanカテゴリにも掲載され、それなりの手ごたえを感じていた。テレビにも台風後の中島公園を撮った写真が4枚も紹介され、新聞にも「難儀する鴨」の写真が2枚掲載された。 他に同様なサイトがないのだから当たり前のことだが、少しいい気持ちになっていたように思う。

そのことを話すと、「それはたまたま、その場に居たから撮れただけ。そんな偶然が続くわけがない。写真を記録や情報の伝達に使いたいなら、文章をキチンと書けなけりゃダメだ」と言われ、これは大変なことになったと思った。文章など仕事でも趣味でも書いたことがないのだ。

とりあえず、「中島パフェ」の更新のときに説明文を、少し書くようにした。練習の為だ。 不思議なもので、書いている内にだんだん面白くなってきたのである。気がついてみると「中島パフェ」のアチコチに中島公園と関係ない雑文が書かれている状態になってしまっていた。

「中島パフェ」運営の目的は中島公園を知ってもらうことにある。中島公園と関係のないことや、自分の思い込みなどが、あちこちに書いてあってはうまくないと思うようになってきた。

そう思って開設したのが、「中島公園deエッセイsay!」である。 このブログには、自分の書きたいことを綴っている。 中島公園、ジョーク、人生感、その他屁理屈まで書いてある。 

エッセイと称する駄文も事実に基づいて書いている。 事実のみではどうしても、世間をはばかり、人を恐れ真実に迫れない。 事実を想像という形で補完して自分の「想い」を書いているつもりである。その他、書きたいことは何でも書いているので、雑然として統一が取れていないことは否めない。書きながら一定の方向を模索したいと思っている。


話し変わりますが、最近の中島公園です。

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札幌コンサートホール・キタラ前の広場です。
彫刻は安田侃の作品で「相響」。キタラのシンボルです。
タグ:PC問題
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2008年04月15日

毛髪とコロンブスの卵

2008/4/15

「毛髪とコロンブスの卵」         
つい、この間、髪の毛が増えたと(褒められた)。いつの日か忘れたけれど「髪の毛記念日」としよう。

遠い昔、褒められたことがある。 およそ40年前、「優しそうに波うっているね」と言ってくれた人がいた。

後で考えると、遠まわしの警告だったかもしれない。波は消え、凪ぎとなってしまった。

40年ぶりに髪の毛を褒められた。褒めた人はエライ。 アメリカ大陸を発見したコロンブスに匹敵する偉業だ。

何事も初めて発見する人は偉大だ。 コロンブスの卵は誰でも出来ることでも最初にするのが難しい、という意味で使われる。

「褒められた」を、( )内に書いたのは、私の感じ。 実際は「増えたみたい」と言っただけ。 褒められたと感じるのは、私の「幸せ係数」が高いからである。

幸せとは指標にならない個別の、曖昧なものと言われている。 経済指標のように全体の指標にならなくても、個人はそれぞれの「幸せ係数」をもっていると思う。 

話し変わりますが、最近の中島公園です。

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クロッカスに続き、ツツジがようやく咲きました。桜の開花も24日に前倒し。楽しみですね。 中島公園、花の競演の始まりです。
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2008年04月14日

中島公園の鴨とカラス

2008/4/14

「中島公園の鴨とカラス」         
中島公園で目立つ野鳥は平凡な鳥ばかり。 目立つ順にカラス、カモメ、鴨、ハト、雀です。

カラスの低空飛行にはときどき脅かされます。これから子育てシーズンに入るので気をつけた方がいいですね。

毎年この季節になると、鴨がつがいでトコトコ歩く姿が見られます。 羽があるのに何しているのでしょうね。 足を鍛えているのですか。 

つがいの鴨がのんびりと園路を横断
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仲良く水辺に到着、夫唱婦随
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橋の上を飛ぶカラス、正面はキタラ                       
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カラスにエサをやる人は困った人 
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2008年04月13日

藻岩山、恐怖の空中散歩

2008/4/13

「藻岩山、恐怖の空中散歩」  
4月12日というのに藻岩山で吹雪に遭った。 「ロープウエイに乗って楽々行ける」。といっても藻岩山は山。 行きはよいよい帰りは怖い。 降りようと思ったら運休とはね。 さて、どうしよう。

藻岩山山頂の展望レストランで、お茶飲みながら話に夢中になり、気が付いたら、お客さんは、私達7人だけになってしまった。

帰ったほうが良さそうだ。14時の連絡バスでロープウエイ山頂駅に行こうと思ってレストランを出ると藻岩山は、吹雪だった。この時期としては珍しい。 ゆっくりしていたら帰れなくなるかも知れない。

そう思って早めに切り上げたが、いつもと様子が違う。 念のためお土産売場の店員にバスの到着時刻を尋ねた。

「次のバスは14時ですよね」と、念を押すように……。
「運休です」
「そんなことアッサリ言わないで下さいよ。びっくりしますよ」
「すみません」
「困ったな〜。どうしよう」
「バスが来るように電話します」

それを聞いてホッとした。 しかし、そう出来るなら最初から言ってほしかった。仲間の内3人は徒歩で下山した。 残り4人でアレコレ話していた。

「吹雪やまないね。ロープウエイ揺れるよ。怖いね」
「バスで山麓まで行ってくれるだろう。藻岩山観光自動車道があるんだから」

バスが来て、黙って乗ったらロープウエイ山頂駅で降ろされてしまった。降りてから言っても遅いのに、グチが出る。

「え〜、山麓まで行ってくれないの〜。 ロープウエイ怖いよ〜」

山頂駅には誰もいない。外は季節はずれの吹雪で何も見えない。心細かった。

ロープウエイ乗場に行くと、女性の係員が4人もいた。ヒマなのか緊急配備なのか、よく分からない。 

ともかく、乗車したが、発車するとゴンドラは左右に揺れだした。 いつもよりスピードが遅い。

鉄塔の横を通過するときは、まるで止まっているような感じだった。それでもゴンドラは揺れて、鉄塔にあたらないかヒヤヒヤした。

そとは吹雪で真っ白というか乳色だ。早く着かないかとイライラしながらの恐怖の空中散歩だった。 

藻岩山パンフのキャッチ・コピーには「札幌の街並みが広がっていく。5分間の空中散歩」と書いてある。

高度が下がり、ようやく街並みが見えてホッとした。 余裕をみせるため、Qさんに声をかけた。

「大丈夫ですか?」
「何が?」
「外は吹雪で、ゴンドラは大揺れ、怖かったでしょう」
「そおね〜。時間はかかるし、景色は見えない。 貴方は黙り込むし、退屈だったわ」

話し変わって、最近の中島公園の画像を一枚。

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札幌市中島公園の菖蒲池も完全に凍結が融け春が来た。
タグ:事件事故
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2008年04月12日

管制官2人に逆転有罪

2008/4/12

「管制官2人に逆転有罪」         
「今朝の新聞に日航機ニアミスで管制官2人に逆転有罪、誤指示の責任認定と出てました。とんでもないことですね」

「まったく、とんでもない事だ。便名を間違え危険な管制指示を出したんだから当然の罰。 あんたとは珍しく意見が一致したな」

「いえいえ、おかしな判決だとおもいまして……」
「バカを言うんじゃない。間違って重大な被害を与えたなら、罰をうけるのは世界の常識だ」

「そうかも知れませんが、航空先進国である欧米では、 当事者を免責したうえで真実をすべて語らせ、再発防止に役立てているのです」

「管制官は間違えてもいいというのか。罪を犯したら罰を受けるのは当然だ。なんでも欧米の真似をすればいいというものではないぞ!」

「罰、罰というと、処罰を逃れようと本当のことを話さなくなってしまうのです。それでは原因究明が出来なくなり、再発防止も不可能になるのです」

「処罰を免れようとは卑怯な奴らだ。徹底的に罰して、二度と仕事を出来なくしてやればいい」

「それもそうですが、別な考え方もあります。少し長くなりますが、最後まで聞いてもらえますか」
「聞いてやるから言ってみな」

「航空事故あるいはニアミスなどの原因は非常に複雑です。航空・鉄道事故調査委員会の報告書でも、システムの不備や運用の不徹底など複数の要因が指摘されています。

今回の判決の問題点は『原因追求→再発防止→航空の安全』と言う、安全追求のプロセスを無視していることです。当事者を免責したうえで真実をすべて語らせ、再発防止に役立てる。これが一番大切なことなのですが……。 

原因が分からなくて、再発防止策をたてようがありません。 刑事免責は多くの航空事故を経験し、やっとたどり着いた結論なのです。国際標準といってもいいと思います。 

しかし、日本には日本の法律があります。今回の判決も法律的には一つの正しい判断かもしれません。 しかし、再発防止の観点がない判決とは何なのでしょう。 法律のことは難しくて、よく分かりませんが、裁判官は航空の安全を最優先に考えなくてもいいのでしょうか。

再発防止策は航空界全体の財産になります。外国にとっても参考になるものです。日本でも多くの外国の事例を安全の為に活用しています。 日本だけは犯人を見つけて刑罰を与えて一件落着でいいのでしょうか。

繰り返しになりますが、当事者を免責したうえで真実をすべて語らせ、再発防止に役立てることは極めて重要なことで、今のところ、航空の安全にに繋がる、これ以上の方策は見当たりません。 

航空事故あるいはニアミスなどの原因は非常に複雑です。航空機の運航、気象、このケースでは管制方式、その他もろもろの問題があり、限られたスペースでは言い尽くせるものではありません。

そこで、一番重要なこと。人命に関わる再発防止の為に何が必要か、その一点に絞り考えてみました。 もちろん、素人考えですから、間違い、誤解などはあると思います。多くの中の一つの意見と思って頂ければ幸いです」


日航機ニアミス事故
静岡県焼津市上空で2001年1月31日、羽田発那覇行き907便と韓国・釜山発成田行き958便が異常接近し、衝突を避けようとして急降下した907便の乗客57人がけがをした。訓練中の管制官が958便に出すべき降下指示を907便に出し、指導役も気付かなかったとして、東京地検は04年3月、2人を在宅起訴。他に書類送検された907便の機長は不起訴となった。(毎日新聞 2008年4月12日)
タグ:事件事故
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2008年04月11日

桜開花予報29日と発表

2008/4/11

「桜開花予報29日と発表」       
札幌管区気象台は道内の開花予報を発表しました。 それによると札幌は29日ですが、エゾヤマザクラはもっと早く咲くと思います。 ですから、中島公園では29日には花見OKと思いますよ。

今年は平年より6日早いそうです。いずれにしてもゴールデンウイークは桜満開で迎えることが出来ます。楽しみですね。 参考の為、去年の桜を紹介します。

中島公園の桜並木はパークホテルから体育センターまでの園路。 恒例(8月末)の北海道マラソンのコースです。

日本庭園のしだれ桜が素晴らしいですね。 5月中旬ころが見頃でした。

中島公園の桜が終わりそうな、5月下旬。 護国神社では沢山の桜が咲いていました。 下の画像は5月23日に撮影しました。 

ボート乗場から文学館への園路
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日本庭園のしだれ桜
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5月下旬になっても護国神社は桜満開
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タグ:桜開花
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