2008年03月03日

歌って♪踊れる管制官

2008/3/3

「歌って♪踊れる管制官」         
「航空管制官をご存知ですか?」
「管制塔にいるコチコチのロボットみたいな人間だな」
「やわ〜くて、歌って踊れる人でなければ勤まりませんよ」
「ホンマかいな」
「後で説明しましょう」

先日、千歳空港であわや大惨事と言う出来事がありました。新聞報道によると「滑走路上に到着機がいたのにJAL機が離陸の為の滑走を始め、間一髪のところで離陸を断念。衝突を回避した」ということです。 天候急変を繰り返す吹雪の新千歳空港での出来事でした。

JAL機が離陸しようとしたのは管制指示の聞き違い。別の管制官の指示で離陸を断念。最悪の事態を回避しました。 いずれも管制官が深く関わっていました。

記事の大部分はパイロットサイドのことですが、管制官についても次のように触れられています。
「通常離陸許可にしか使われない『テイクオフ』と言う用語が使われ、これがパイロットの聞き違えを誘ったのではないか」

この件について友人の管制官にきいてみたら、次のようにいいました。
「新聞を読んでいるとアホな管制官が下手な英語を使うからこんなことになると思えるね。現場の緊迫した状況が紙面から伝わってこないからだな。

この状況でJAL機の処理を間違えると大混乱になりかねない。モタモタすると数十機の到着・出発機に大きな遅延を生じさせることになるんだ。

到着機も出発機も、今や遅しと列を成して、自分の順番が来るのを待ちわびているのだ。特に到着機は空中をグルグル回りながら待っているんだぞ。

管制官にかかるプレッシャーは並大抵のものではない。とても言葉を選べる状況ではないよ。普段使っている用語がそのまま出てくるものだ」

この話を聞いて思ったことは、もし「テイクオフ」と言う用語が間違いを誘発するのなら、この状況でこの用語を使うことは禁止しなければならないと言うことです。不安全要素は気付いた時点で一つひとつつぶして行くことが大切です。

ちなみに、国際民間航空機関が定めている「テイクオフ」の使用基準は離陸許可、離陸取り消しに限られ、その他の場合の離陸の表現は「デパーチャー」です。場合によっては「エアボーン」もありですね。

(参考:expect immediately takeoff でなく 
expect immediately departure とすぺきです)

管制官個人の問題ではありません。「マニュアルを整備して、キチンと訓練をする」という、管制方式の問題であり、組織の問題と思います。 


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「友人が管制官だから、友人の友人も管制官です」
「分かった、分かった。あんたは無職。それも分かっとる」
「歌って踊れる管制官でなければなりません」

「英語は出来なくていいのか?」
「出来るに越したことはありませんが、踊れなければいけません」
「冗談言うな!」
「踊れないという事は、感が鈍いのです。絶対にダメです」

「頭は悪くていいのか」
「いいに越したことはありませんが、歌えなければ絶対にダメ!」
「じゃ、管制官はみんな歌って踊れるのか」
「そこが、問題です」

「俺はカラダン(カラオケ・ダンス)の名手だから向いてるな」
「なまってますからね〜」
「何がなまってる!」
「バス(bus)をブスと言うでしょ」
タグ:事件事故
posted by nakapa at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記