札幌の地下鉄が出来たとき感じたのは、全体に素人っぽいと言うことである。 駅名の付け方に基準をもっていないような気がする。
例えば琴似駅、既にJR琴似駅がある。 そこから700mも離れているのに地下鉄琴似駅と名付けてしまった。 場所が違うのだから、異なる駅名を付けなければ乗客が混乱する。
現にJR琴似→次のバス停→地下鉄琴似駅と進むバスの中で、降り場所を間違えた乗客と運転手が口論しているのを見たことがある。双方にとって迷惑な話しだ。 別名にすべきだ。例えば、南琴似というように。
地下鉄白石駅はもっと酷い、JR白石駅と2Km近くも離れているのに同じ駅名である。我こそは白石という地元の意見を反映しているのかも知れない。いずれにしろ、2Kmも離れている駅が同じ名前とは不便なことだ。
それとは逆に同じ場所にあるのに、あえて違う表記をするのも納得がいかない。JR札幌駅と区別する為に「さっぽろ」とかな書きにしている。
同じ場所にあるのだから、両方とも「札幌」で何の不都合もない。乗客は「札幌」を目指して乗るのだから、そこに着けばよい。JR新札幌駅と同じ場所の駅も「新さっぽろ」として、わざわざ表記を変えて区別しているが、その必要はない。
誤解の原因になるような駅名が一つ置きに並んでいるのが東豊線だ。 北13条東、環状通東、新道東、別に北13条、環状通、新道という駅名が使われている訳ではない。
東と付ける必要はまったくない。駅名などのアナウンスは何となく聞いている場合が多い。前のほうを聞いていなくて、後ろだけで判断する場合もある。
語尾が「東」を、飛び飛びとは言え三つも並べられては迷惑だ。「東」を取っても間違える恐れもない。何の為についているか分からない「東」である。
以上、気になる駅名を挙げてみた。別名にする必要があるのに同じ名の駅。別名にする必要がないのに別名にしている駅。余分な表記がくっついていて間違え易くなっている駅等である。