2008年01月14日

八窓庵を守るには

2008/1/14

「八窓庵を守るには」         
前にも触れたが、早ければ今年の秋「八窓庵」は復元される予定だ。八窓庵を倒壊から守るには、どうしたらよいか整理して再考してみたい。

札幌では極めて珍しい江戸初期の建物
2005年3月21日、中島公園内にある国指定重要文化財の茶室「八窓庵」がほぼ全壊した。札幌では極めて珍しい江戸初期の建物である。

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1933年、滋賀県(江州)から札幌市内へ、更に中島公園日本庭園内に移築(1971年)された。

日本庭園の奥にあり、外からは見えにくい
八窓庵は日本庭園の奥にあり、冬になると日本庭園は閉鎖され立入禁止になる。八窓庵はプレハブで囲まれ、厳しい冬の気象から保護されている。

一般の人は閉鎖された日本庭園のプレハブの中にある八窓庵については、全くわからない状態にある。

見回りをしていれば、雪下ろしが必要か分るはず
4月1日北海道新聞に「・・・状況がどんなのかは見回りをしていれば、雪下ろしが必要かどうか分ったでしょうに。何とも無責任な話です」と公園管理を非難すると思われる投書があった。

日本庭園の冬期閉鎖を止めればいい
考えてみれば、もっと良い方法がある。日本庭園の冬期閉鎖を止めればいい。八窓庵だけ立入禁止にすれば充分だ。

八窓庵はプレハブの中で保護し、プレハブの監視は園内を散歩する人がやれば良いと思う。

閉鎖を止めて自由に入れるようにすれば、人々の目が監視の役目を果たすことになるだろう。

中島公園を寒い冬でも散歩する人は、普通の通行人とは違い、公園の様子を注意深く観察している。中に重要文化財が入っていることを知っているのだから、積雪の重みによるプレハブの変化を見逃すはずはない。

早期発見、早期対応、人の目に触れることが大切
日本庭園内に人を入れれば、悪戯される心配もあるとは思うが、悪戯したい人は閉鎖中でも、雪まみれになるのが嫌でなければ簡単に入いることができる。

又、開放していても雪まみれになるのが嫌な普通の人は、除雪された園路以外を歩くことは滅多にない。

冬期間も日本庭園を開放することにより、多くの人の目に触れるようにすれば、閉鎖して人の目をさえぎった場合と比べ、安全性は向上すると思う。

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posted by nakapa at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 施設