2008年01月08日

困った人たち

2008/1/8

「困った人たち」  
「定年になったら家にこもっていないで、人の中に入って友達をつくりなさい」と識者と言われる綺麗な女性が、こともなげにテレビで言う。そりゃあ、地位も教養も美貌もある女性にとっては、友達をつくることなど朝飯前だろう。

しかし、くたびれた無職の年金ジイサンにとってはこんな難しい「仕事」はない。友達どころか知り合いをつくるのも難しい。いろいろ試したがうまく行かない。例を挙げて書けば分かり易いと思うが、思い出したくないので省略させて頂く。けっきょく長年、業務処理に使っていたパソコンを利用することにした。 

パソコンのお陰で地域の方々と知り合い、定年後の暮らしが豊かになった。およそ6年前に退職して転居したが、転居先での暮らしは、近所に知人もなく寂しいものだった。少しでも地域にとけ込もうと、町内会の呼びかけに応じ鴨々川の清掃にも参加したが、知らない人たちの中で右往左往するばかりだった。

慣れないことをしても難しい。自分にできることは何かと考え、自己紹介を兼ねた、ホームページを開設することにした。内容は地域の人たちと話題を共有できるものにした。画像はその後知り合ったコミュニティFMラジオ「山鼻、あしたもいい天気!」の仲間たち。

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開設して1年くらいすると、地域情報のホームページを運営する人・FMラジオ局の地域番組担当者・地域の新聞を発行している人などと、次々に知り合うことができた。最初はメール、次はお会いして、と順序をふみ、自然な形で、お近づきになることができた。今ではホームページを通じての地域活動は、生きがいにもなっている。

冒頭のテレビの評論家の話にもどるが、「友達をつくりなさい」とか、もの凄く難しい結論を、あっさり前に出し、結論に結びつけるノウハウがぜんぜんない。「肩書きをはずして、お付き合いを」とも言うが、そもそも大部分の人たちは、テレビの貴女のような立派な肩書きをもっていないのだから、はずしようがない。

識者と言われる人が浮世離れした話を得意になってするのも不思議だし、それを感心して聞く人がいることも不思議。しかし、その人の話を受け売りをする人が身近にいる、となると不思議ではすまされない。困ったものだ。
posted by nakapa at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記