2007年12月11日

マッサージのS先生(前編)

2007/12/11

「マッサージのS先生(前編)」         
〜身も心もほぐれて〜 
およそ6年前、現住所に転居したころは体調が最悪だった。 とにかくあちこち痛い。整形外科に行っても埒が明かないので、マッサージ治療を受けることにした。 

担当のマッサージ師は目の不自由な若い女性で、S先生と呼ばれていた。 マッサージの腕は確かだが、とにかく よく喋り よく笑う。 「暗いね〜。あんた暗いね〜」と言いながら笑うのである。

S先生はマッサージをしながら、耳だけを傾けてくれそうな気がして、とても話しやすい。 それに、私のことを水も滴るいい男と思ってくれるかも知れない。 なんたって、頭と顔のマッサージはないのだから。

目が不自由な先生から「暗いね〜」と言われては、立場がないが、どんな風に言われるか、例を挙げてみよう。

「喧嘩したのね。 それで、どうしたの?」とS先生。
「自分の部屋に入って鍵をかけたんです」と私。
「QPさんから逃げたわけね」
「QPは攻めて来たりしません。 ただ、中で何をやっているのか見られたくなかったのです」
「見られたくないって、何をさ?」

と問われ、ちょっと答えを躊躇した。 患者は私一人だが、院長先生も、受付もいる。 彼らには聞かれたくない。 それで、小さな声でボゾボソと答えると。

「えっえ〜!パソコンでQPさんの悪口書いているって〜! あんた暗いね〜。ホントに暗いね〜。アッハッ、ハッ、ハ〜」

私の名案もS先生に豪快に笑い飛ばされてしまった。 これを聞いた受付の若い子は一体どう思っただろうか。 気になって仕方がない。 --後編に続く--
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なんて明るい人だ、S先生は。 快晴の空のように明るい。 新築ビルのように若いからかも知れない。 しかし、私は若いときは暗かった。 高齢になったにも関わらず、今の方が明るい気持ちで日々暮らしている。

私自身の性格は変わってないのだから、人の気持ちが明るくなるも、暗くなるも、周りの人の気持ち次第だと思う。 S先生は目が不自由だが、家族とか友人の影響を受けて明るい性格に育ったのだと思う。 私も良い影響を与えられるような人になりたいと、心から思う今日この頃である。
posted by nakapa at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記